外壁塗装とは?流れや費用相場、最適な時期について
外壁塗装は家や建物の美観を保つだけでなく、建物を保護する重要な役割を担っています。
しかし、雨水や紫外線などに常にさらされている外壁は、どうしても劣化や損傷が起こってしまいます。
外壁塗装の機能を維持して建物を守るためには定期的なメンテナンスが必要です。
そこで、ここでは外壁のメンテナンスについてお悩みの方向けに、外壁塗装の基礎知識、費用相場、外壁塗装を依頼する業者の選び方、さらにはメリット・デメリットも紹介します。
Contents
外壁塗装とは
外壁塗装とは、建物や家の外壁に塗装を施すことです。
建物の美観を保ち、雨や風や紫外線などの外的要因から守るという役割があります。
建物の寿命を延ばし、快適に暮らすために必要なメンテナンスの一つです。
外壁塗装のメリット
ここでは、外壁塗装のメリットを紹介します。
外壁塗装の3つのメリット
- 見た目を美しくする
- 耐久性を向上させる
- 機能性を向上させる
見た目を美しくする
外壁塗装をすると建物を新築のように一新することができます。
また、従来の外壁と違うカラーの塗料を塗れば、建物のイメージを大幅に変えることも可能です。
建物の見た目をリフレッシュする効果があります。
建物の寿命を延ばす
塗装には外壁を紫外線や雨などの外的要因から保護するという効果があります。
定期的な塗装メンテナンスを行うことによって外壁の機能性が上がり、家自体の寿命を延ばすことも可能です。
機能性を向上させる
塗料の中には断熱機能・遮熱機能が備わっているものもあります。
このような機能性が高い塗料を塗布すると、室内の温度変化が少なくなり、夏でも冬でも快適に過ごせます。
塗料を選ぶ際はその機能性にも注目しましょう。
外壁塗装のデメリット
ここでは外壁塗装のデメリットを紹介します。
メリットだけでなくデメリットも理解していきましょう。
外壁塗装の3つのデメリット
- コストが掛かる
- 工事中の生活に不便がある
- メンテナンスが必要
コストが掛かる
外壁塗装には材料費、施工費などの費用が必要です。
塗料の種類や外壁の面積にもよりますが、全体的に高額な費用が必要になります。
機能性が高い塗料を選ぶと、さらに費用が掛かると思っておきましょう。
工事中の生活に不便がある
工事期間中は足場を設置することが多いです。
足場を設置すると家の周辺が狭くなるので、日常生活に不便を感じる場面が増えます。
また、洗濯物が外に干せない、窓が開けられないなど、生活への制限がかかることも多いです。
さらに、塗料の匂い、工事の音などが気になるという人もいます。
メンテナンスが必要
外壁塗装は1度行ったら終わりではありません。
どうしても劣化してしまうものなので、定期的なメンテナンスが必要です。
一般的には10年に1度程度の塗り直しが推奨されています。
工事にはある程度の費用が必要なので、事前に準備しておきましょう。
外壁塗装のメンテナンス
外壁の見た目を美しく保ち、機能性を維持するためにはメンテナンスが必要です。
ここでは、外壁塗装のメンテナンスについて紹介します。
定期的な点検で美しさを保とう
外壁は毎日の天候や環境の影響を直接受けるため、定期的な点検が必要です。
一般的に塗装によるメンテナンスは10年に1度行うことが推奨されていますが、そのタイミングは塗料の種類や建物の環境によっても変わります。
外壁の劣化や損傷具合をチェックするために定期的に点検を行いましょう。
メンテナンスのタイミング
では、メンテナンスのタイミングはどのように見極めれば良いでしょうか。
ここでは塗装メンテナンスのタイミングを見極めるポイントを2つ紹介します。
外壁塗装メンテナンスの2つのタイピング
- 耐用年数
- 劣化状況
耐用年数
メンテナンスのタイミングとして注目したいのが塗料の耐用年数です。
塗料には耐用年数があり、その年数を超えると機能性が著しく低下する可能性があります。
塗料の機能性が低下すると、防水性や遮熱性が下がり、建物を保護する効果が得られなくなります。
建物の寿命を維持するためにも、耐用年数を過ぎたら塗装メンテナンスを行いましょう。
劣化状況
メンテナンスのタイミングとしてもう一つ注目して欲しいのが、劣化状況です。
外壁は環境や天候によって劣化具合が異なるため、耐用年数を過ぎていなくても劣化が進んでしまう可能性があります。
劣化のサインが見られたら塗装メンテナンスを行いましょう。
外壁塗装の劣化サインとその対処法
塗装の劣化サインはさまざまです。
劣化のサインを知っておくことで、正しく対処することができます。
ここでは、外壁塗装の劣化サインとその対処法を紹介します。
劣化のサイン | 症状 |
---|---|
色褪せ | 外壁の色が褪せる |
チョーキング | 外壁の表面に白い粉がつく |
ひび割れ | 塗装にひびが入る |
塗装剥がれ | 塗装が剥がれる |
シーリングの剥がれ | シーリング部分が剥がれている |
色褪せ:まずは点検を受けよう
外壁塗装は経年劣化していくものなので、どうしても色褪せてきてしまいます。
色褪せが生じているということは、塗膜が劣化してきていることを意味するので、早めに塗り替えをするのがおすすめです。
まずは、業者による点検を受けましょう。
チョーキング:点検後に塗り替えがおすすめ
チョーキングとは、外壁を触ったときに白い粉が付着する状態のことを言います。
この現象が起こるということは塗料が劣化していることを示しているので、塗り替えを検討するのがおすすめです。
チョーキングを放置しておくと、カビや藻の原因となるので早めに対処しましょう。
ひび割れ・塗料剥がれ:早めに塗り替えをしよう
塗料にひび割れ・剥がれが発生した時はできるだけ早く塗り替えを行いましょう。
このような症状を放置しておくと外壁に水が染み込んで雨漏りが起こってしまう可能性があります。
雨漏りが発生すると外壁自体の補修も必要になるので、できるだけ早く対処することが重要です。
シーリングの剥がれ:シーリング補修をしよう
シーリングとは窓やサッシと外壁との継ぎ目を埋める部分のことです。
紫外線や雨の影響でシーリングが劣化し、剥がれてくることがあります。
リーリングの剥がれを放置しておくと雨漏りの原因となるので、早めに補修を行いましょう。
シーリングの劣化は、シーリングの打ち替えなどで対応できることが多いです。
このような症状が現われたら早めに業者に連絡して、まずは点検をしてもらいましょう。
外壁メンテナンスのタイミングは、耐用年数と劣化状況を見ながら決めることが大切です。
塗料の選び方
外壁塗装に使う塗料にはさまざまな種類があります。
塗料を選ぶ際にはどのようなポイントに注目すれば良いでしょうか。
ここでは、外壁塗装に使う塗料の選び方を紹介します。
外壁塗装に使う塗料の選び方
- 外壁の材質を確認しよう
- 塗料の種類で選ぼう
- 色で選ぼう
外壁の材質を確認しよう
外壁の種類によって塗布できる塗料が違います。
まずは、外壁の材質を確認しましょう。
塗料の種類で選ぼう
塗料には「アクリル塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」などあらゆる種類があります。
それぞれ耐久性・機能性・コスト、仕上がりの質などが違うので、ご自身の目的や予算と合うものを選びましょう。
色で選ぼう
外壁の色は建物の見た目だけでなく機能性にも影響を与えます。
例えば、「黒い壁は夏に気温が上がりやすい」などです。
塗料の色を選ぶ際にはお住いの地域の環境や気候も考慮しましょう。
【塗料の種類別】費用相場と耐用年数を紹介します!
塗料の耐用年数はその種類によって大きく異なります。
塗料の種類によってメンテナンスのタイミングが違うので、塗料ごとの耐用年数を知っておくことが大切です。
ここでは、塗料の費用相場と耐用年数を種類ごとに紹介します。
塗料の種類 | 耐用年数 | 費用相場 |
---|---|---|
シリコン塗料 | 8年~15年 | 2,000円/㎡~3,500円/㎡ |
ウレタン塗料 | 5年~10年 | 1,500円/㎡~2,500円/㎡ |
アクリル塗料 | 4年~8年 | 1,000円/㎡~1,800円/㎡ |
フッ素塗料 | 12年~20年 | 3,000円/㎡~5,000円/㎡ |
ラジカル制御系塗料 | 12年~15年 | 2,500円/㎡~3,500円/㎡ |
無機塗料 | 15年~20年 | 4,500円/㎡~5,000円/㎡ |
シリコン塗料
耐用年数 | 8年~15年 |
---|---|
費用相場 | 2,000円/㎡~3,500円/㎡ |
シリコン塗料は現在主流となっている定番の塗料です。
耐用年数が長く、コストも抑えられるため、大変人気があります。
最近見かけることが多い外壁材(窯業系サイディングボード)との相性が良いのも、シリコン塗料が選ばれる理由の一つです。
ウレタン塗料
耐用年数 | 5年~10年 |
---|---|
費用相場 | 1,500円/㎡~2,500円/㎡ |
ウレタン塗料は1970年代以降に日本で普及した歴史のある塗料です。
しかし、シリコン塗料などに比べて耐久性が低いため、使用される機会が減っています。
ただし、最近はシリコン塗料よりも高機能なタイプが開発されるなど再度注目を集めています。
アクリル塗料
耐用年数 | 4年~8年 |
---|---|
費用相場 | 1,000円/㎡~1,800円/㎡ |
アクリル塗料は最もコストが安い塗料です。
歴史も古く長年使用されてきた塗料なので、種類が豊富だという特徴があります。
ただし、耐久性が低いため定期的な塗り替えが必要です。
フッ素塗料
耐用年数 | 12年~20年 |
---|---|
費用相場 | 3,000円/㎡~5,000円/㎡ |
フッ素塗料は比較的コストがかかる塗料です。
ただし、雨や紫外線に強く汚れにくいなど、機能性が充実しています。
しかも、耐用年数が長いので、メンテナンス費用を抑えることが可能です。
ラジカル制御系塗料
耐用年数 | 12年~15年 |
---|---|
費用相場 | 2,500円/㎡~3,500円/㎡ |
ラジカル制御系塗料とは、塗料の劣化原因であるラジカル反応を抑える機能を持った高機能な塗料です。
2012年以降に発売された新しい塗料ですが、その耐候性、光沢感、性能の高さから近年最も注目されています。
無機塗料
耐用年数 | 15年~20年 |
---|---|
費用相場 | 4,500円/㎡~5,000円/㎡ |
無機塗料とは、ケイ素を主成分とした塗料のことで、紫外線に強いという特徴があります。
費用は少し高めですが、耐久性が高く耐用年数が長いので、トータルコストは抑えることが可能です。
汚れにくく雨や紫外線にも強いという、機能性の高さも魅力の一つです。
その他の費用について
外壁工事では上で紹介した塗料の材料費だけでなく、工事にかかる費用が必要になります。
ここでは、工事にかかる費用について紹介します。
<外壁工事にかかる費用内訳>
- 足場代
- 人件費
- 高圧洗浄
- 養生
- シーリング
- 下地補修
- 運営費
見積もりの際には、材料費だけでなく工事費も確認しておきましょう。
また、追加でかかる費用がある可能性についても工事前に確認しておくと安心です。
外壁塗装の費用に影響する要素
外壁塗装の費用は塗料の種類だけでなく、他の要素でも変わってきます。
ここでは、外壁塗装の費用に影響するその他の要素について紹介します。
外壁塗装の費用に影響するその他の要因は以下の5つです。
外壁塗装の費用に影響する5つの要因
- 外壁の材質
- 劣化状況
- 建物の階数
- カラーの数
- 外壁に付帯している物の数
外壁の材質
外壁の素材によって塗布できる塗料の種類が異なります。
そのため、高い塗料しか対応していない外壁の場合は塗装費用が高くなります。
劣化状況
外壁の劣化が進んでいる場合は、塗装前に補修しなければなりません。
その場合、塗装+補修費用もかかってしまいます。
以下で外壁の補修費用について簡単に紹介します。
【外壁補修の費用相場】
劣化症状 | 費用相場 |
---|---|
コーキング | 1,000㎡~1,300円/㎡ |
ひび割れ | 1万円/箇所~10万円/箇所 |
穴 | 1万円/箇所~5万円/箇所 |
コケ・藻 | 300㎡~600円/㎡ |
サビ | 500㎡~1,000円/㎡ |
補修費用については、劣化状況や損傷の数によって大きく変わるので、詳しくは業者の方に確認しましょう
建物の階数
建物の階数が増えると塗装費用も高くなります。
その理由は、ただ単に塗装面積が増えるということもありますが、足場を設置する可能性があるからです。
2階以上の高所作業の場合、基本的に足場を設置します。
足場設置にはある程度の費用が必要ですが、安全でスムーズに作業するためには必要だと思っておきましょう。
カラーの数
外壁塗装は1色だけでなく何色も塗ることができます。
ただし、複数のカラーを塗り分けると技術も時間も必要になるため、1色塗りよりも費用がかかってしまいます。
複数カラーを塗り分ける際の費用については業者によって異なるため、見積もりの際に確認しましょう。
外壁に付帯している物の数
外壁にはあらゆる付帯物が付いています。
例えば、雨樋・シャッターボックス・換気フードなどです。
このような付帯物が付いていると手間がかかるため、塗装費用が高くなってしまいます。
外壁塗装をお得にする方法
外壁塗装にはある程度高額な費用がかかります。
しかし、少しの工夫でお得に工事を受けることもできます。
ここでは、外壁塗装をお得に行うための方法をチェックしていきましょう。
火災保険の対象となるかを確認する
外壁工事は火災保険の対象となることがあります。
基本的に台風や大雨などの自然災害による損傷は火災保険が適用されるので、外的要因によって破損した場合は保険会社に確認しましょう。
場合によっては実質無料で工事を受けることができます。
国や地域の助成金を活用する
外壁塗装工事にかかる費用は国や地域の助成金を活用できる可能性があります。
助成金についてはお住いの地域によって条件が異なるので、工事を行う前に市町村に確認しましょう。
基本的に助成金の申請は工事前に行う場合が多いので、工事前に市役所に確認しておくのがおすすめです。
外壁塗装の施工の流れ
ここでは、外壁塗装工事の流れを紹介します。
外壁塗装工事の基本的な流れ
- 近隣へのあいさつ
- 足場を設置する
- 高圧洗浄をする
- 下地処理をする
- 養生をする
- 塗装をする
- 乾いたら最終チェックをする
- 足場を解体する
1.近隣へのあいさつ
まずは、近隣の方に工事のあいさつをしましょう。
工事が始まる前に工事の内容や期間を伝えます。
2.足場を設置する
2階以上の建物の塗装を行う場合は高所作業となるので、足場設置が必要です。
足場の設置には大きな音がするので、事前に近隣の方にも伝えておきましょう。
3.高圧洗浄をする
外壁には花粉、ホコリ、油などの汚れが付着しています。
汚れが残っているときれいに塗装できないので、高圧洗浄でしっかりと汚れを落としましょう。
4.下地処理をする
外壁の洗浄が終わったら、次は下地処理です。
ここで言う下地処理とは、外壁の劣化している部分や損傷している部分を補修する作業のことです。
劣化部分や損傷部分が多い場合は、下地処理に時間がかかることがあるということを理解しておきましょう。
5.養生をする
養生とは、塗装が付いて欲しくない部分をビニールやテープなので覆う作業のことです。
窓やドア、床など塗装が付着しそうな部分を養生して守りましょう。
6.塗装をする
養生が完了したらいよいよ塗装開始です。
塗装は、「下塗り」→「中塗り」→「上塗り」の3段階で行います。
3段階の塗装の間に乾燥させる時間も必要なので、ある程度の時間がかかると思っておきましょう。
7.乾いたら最終チェックをする
塗装が乾いたら仕上がりをチェックします。
この段階で気になる部分があったら業者の方に伝えて、手直しをしてもらいましょう。
8.足場を解体する
工事が完了したら足場の解体です。
足場解体の際にも大きな音がするので、事前に近隣の方に伝えておくのがおすすめです。
このような流れで塗装工事は行われます。
ただし、塗料の種類、外壁の材質、業者によって流れが違うので、詳しくは業者の方に確認しましょう。
外壁塗装にかかる期間
外壁塗装工事は大がかりな工事ですが、どれくらいの期間がかかるのでしょうか。
建物の種類 | 塗装にかかる期間 |
---|---|
一戸建て住宅 | 1~2週間 |
アパート | 2~4週間 |
表の通り外壁塗装にかかる期間は、一戸建て住宅の場合は1~2週間、アパートの場合は2~4週間程度で外壁工事が完了することが多いです。
ただし、外壁の劣化状況、塗料の種類、塗装のデザイン、業者などによって工期が変わるので、詳しくは見積もりの際に業者に確認しましょう。
外壁塗装工事にはある程度の時間がかかる
外壁塗装工事にはある程度の期間が必要です。
その理由は、工事の工程が多いこと、塗装を乾燥させる時間が必要なことが挙げられます。
そのため、もう少し工事期間を短くしたい、と思ったとしてもある程度の期間はかかってしまいます。
外壁塗装工事には一定の期間が必要だと思って、時間の余裕がある時期に行うのがおすすめです。
外壁塗装に最適な時期は?
外壁塗装に向いている時期は、気候が安定している春・秋です。
しかし、費用面で考えると業者が忙しくない夏・冬がおすすめです。
ここでは、季節別のメリット・デメリットを紹介していきます。
春(おすすめ度:◎)
春は気候が安定していて塗料が乾きやすい湿度なので、外壁塗装に最も向いている季節です。
しかし、工事をする人が多いため予約が取りにくいというデメリットがあります。
春に工事をしたいという方は、早めに予約を取りましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・気候が安定している ・湿度が安定している ・工事がスムーズに進むことが多い ・作業がしやすい | ・人気の季節なので予約が取りにくい ・費用が少し高くなる場合がある ・梅雨の前に工事を終わらせる必要がある |
夏(おすすめ度:△)
夏は天候が不安定で湿度も高いので、外壁塗装にあまり適していません。
梅雨やゲリラ豪雨の影響で工期が延びてしまうことも多いです。
夏に外壁塗装をする場合は、工期が延長される可能性があると思っておきましょう。
ただし、夏は工事数が少ないため、費用が安くなる可能性が高いです。
メリット | デメリット |
---|---|
・予約が取りやすい ・費用が安くなりやすい | ・気候が不安定 ・湿度が高い ・工期が延びることが多い ・窓が開けられないので暑い |
秋(おすすめ度:◎)
秋は春に引き続き外壁塗装に向いている季節です。
比較的気候が安定しているため、作業も行いやすいです。
しかし、秋雨前線の影響により雨が多い年もあります。
その場合は、工期が延長される可能性があることを理解しておきましょう。
また、春と同じく人気の季節なので、早めに予約を取るようにしましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・気候が安定している ・作業がしやすい | ・雨が多い年もある ・予約が取りにくい ・費用が少し高くなる場合がある |
冬(おすすめ度:×)
冬は天候が不安定で気温が低いため、外壁塗装にはあまり適していません。
日中が短いので作業時間を長くとれない場合も多いです。
しかし、あまり人気がない季節なので比較的予約が取りやすいというメリットもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・費用が少し安い場合がある ・予約が取りやすい | ・天候が不安定 ・工期が延長されることが多い ・塗料が乾きにくい ・作業がしにくい |
このように外壁塗装は気候が良い春や秋に向いている工事です。
しかし、夏や冬でも工事ができないというわけではありません。
技術力や実績がある業者であれば夏や冬でも問題なく工事を行っています。
外壁塗装は工事の時期を選ぶことも大切ですが、それよりも業者の質にこだわることが重要です。
外壁塗装をする前に知っておくべきこと
外壁塗装工事にはいくつかの注意点があります。
どれも工事前に知っておくべきポイントなので、ここで確認しましょう。
外壁塗装で知っておくべき4つのポイント
- 工事中は外に洗濯物が干せない
- 留守にできないタイミングがある
- 換気ができない
- 屋根工事などと同時に行うとお得
工事中は外に洗濯物が干せない
工事中は基本的に外に洗濯物が干せないと思っておきましょう。
作業中は塗料やほこりなどが舞い上がることがあるので、外に洗濯物を干すと服やシーツが汚れてしまう可能性があります。
工事の期間中は、室内干しをするかコインランドリーを利用しましょう。
ただし、作業の進行によっては一時的に外干しができる日もあります。
工事期間中は施工業者の方とコミュニケーションを取ることが大切です。
留守にできないタイミングがある
基本的に工事期間中は外出可能です。
しかし、作業によっては室内に入らなければならない日もあります。
そのような日は事前に打ち合わせをして、家にいるようにしましょう。
ちなみに、作業開始時間と作業終了時間に家にいると、施工業者とコミュニケーションが取りやすいので、できるだけ家にいるようにしましょう。
換気ができない
工事期間中は好きな時間に換気ができないと思っておきましょう。
特に塗料を乾燥させる過程では塗料独特のにおいや有害な蒸気を避けるために、窓が開けられないことが多いです。
工事期間中は換気扇を使用する、空気洗浄機を使用するなどして工夫しましょう。
屋根工事などと同時に行うとお得
外壁塗装工事と屋根工事を同時に行うとコストを削減できます。
別のタイミングで工事をすると2回足場の設置が必要ですが、同時に行うと1回で済みます。
大がかりな工事を何度もするのは近隣の方の迷惑にもなるので、1度で工事を終わらせておくのがおすすめです。
業者選びのポイント
外壁塗装を行う際にはどのような業者に依頼するかが重要なポイントです。
選ぶ業者によって工事の質や満足度が変わってきます。
ここでは、外壁塗装工事を依頼する際に注目すべきポイントを5つ紹介します。
外壁塗装業者選びの5つのポイント
- 複数の業者で相見積もりを取る
- 悪徳業者に注意する
- 実績を確認する
- 工事中の写真を見せてくれる業者を選ぶ
- アフターサービスが充実している業者を選ぶ
複数の業者で相見積もりを取る
複数の業者で相見積もりを取ることによって適正な価格や工事の内容、サービスを把握することができます。
また、業者によって使う材料、工事の内容、工期など施工方法も違うので、複数の業者で比較して最もお客様の目的に合う業者を選ぶことも可能です。
外壁塗装工事は大きな出費になるので、納得できる内容の工事が受けられる業者を選びましょう。
悪徳業者に注意する
残念ながら外壁塗装業者の中には悪徳業者も含まれています。
悪徳業者を避けるためには業者の評判や口コミを確認することが大切です。
高圧的な営業、不透明な料金形態、工事の質などをしっかりと見極めましょう。
また、適正な資格を持つ業者であるかどうかも注目すべきポイントです。
地域の商工会議所での評価、地域の方からの評判、インターネットでの口コミなどを参考にしましょう。
実績を確認する
業者選びにおいて過去の実績を確認することは非常に重要です。
実績を確認する際には数だけでなく内容にも注目しましょう。
業者によって得意な工事内容は違うので、これから受けようと思っている工事の実績が多い業者を選ぶのがおすすめです。
過去の実績は業者のホームページ、見積もり時などに確認することができます。
工事中の写真を見せてくれる業者を選ぶ
工事の進行状況を定期的に写真で報告してくれる業者を選ぶと、工事の透明性を保つことができます。
特に外壁工事は目に見えない部分もあるので、写真で見えるようにしてくれると安心できます。
最終的な仕上がりだけでなく、各段階での写真を見せてもらうと工事の品質を確認できるのでおすすめです。
見積もり段階で写真を見せて欲しいということを伝えておきましょう。
アフターサービスが充実している業者を選ぶ
外壁塗装を行っている業者の多くはアフターサービスも行っています。
保証期間の長さ、定期点検の有無、トラブルが発生した時の対応などが充実している業者を選びましょう。
アフターサービスが充実している業者は腕に自信がある場合が多いので、技術があるかどうか見極めるポイントにもなります。
仙臺屋根屋の外壁塗装工事施工実績
外壁塗装工事でよくあるご質問
- 外壁塗装の適切なタイミングはいつですか?
- 一般的には、前回の塗装から10年から15年経過したら、外壁塗装を検討するのが良いでしょう。また、塗膜の剥がれ、色あせ、ひび割れなどの劣化が見られる場合も塗装が必要です。
- 外壁塗装の費用はどのくらいかかりますか?
- 費用は建物の大きさ、使用する塗料の種類、地域や業者によって異なりますが、一般的な一戸建て住宅で100万円から300万円程度が目安です。
- 塗料の種類にはどのようなものがありますか?
- 主にアクリル塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、ウレタン塗料などがあります。耐久性や価格、仕上がりの美しさによって選ぶ塗料が変わります。
- 外壁塗装工事の期間はどのくらいかかりますか?
- 一戸建て住宅であれば、約1週間から2週間程度が一般的です。天候や家の大きさ、塗装の詳細によって前後します。
- 塗装の際に注意すべき点はありますか?
- 天候を選んで塗装すること、周囲の環境保護(マスキング)をしっかりと行うこと、そして信頼できる業者に依頼することが重要です。
- 外壁塗装をするメリットは何ですか?
- 建物の美観を向上させるだけでなく、外壁の保護としても機能し、建物の耐久性を高めることができます。
- 外壁塗装の保証期間はどのくらいですか?
- 業者や使用する塗料により異なりますが、一般的には5年から10年の保証がつくことが多いです。
- 色選びで考慮するべきことはありますか?
- 建物の周囲の環境や景観、色の褪色の速度や汚れの目立ちにくさを考慮して選ぶと良いでしょう。
- 塗装業者の選び方にはどのようなポイントがありますか?
- 過去の実績や口コミ、見積もりの明瞭さ、対応の良さ、提供する保証内容などを確認することが大切です。
- 塗装前に自分で準備すべきことはありますか?
- 塗装範囲の周囲の物を移動または保護する、不要な釘やひび割れの修理を行うなど、工事がスムーズに進むように事前準備をしておくと良いでしょう。
その他の外壁工事メニュー
この記事の監修者
菊地正秀
株式会社菊地板金工業 代表取締役
宮城県仙台市出身、屋根・外壁板金工事歴30年
18歳から建築工事にはじまり、屋根、外壁工事や水道、基礎工事と建設業の様々な分野で、幅広い知識と現場経験を習得。
建物の主要構造物となる『屋根』において金属板金を自由自在に施工する奥深さに魅力を感じ、25歳で屋根工事を専門とする一人親方として、独立。
平成23年に株式会社菊地板金工業を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。
以上の経験をもとに、リフォームのトラブルを回避できる情報を、「失敗ゼロ!屋根・外壁工事研究会」として、皆様に発信している。