銅板屋根とは?特徴や費用相場、工事の流れについて

銅板屋根工事

銅板屋根とは日本建築に欠かせない歴史のある屋根材です。

美しさと耐久性の両方を兼ね備えたこの屋根材は、長期的に使用できる環境に優しい素材として注目されています。

特に時間の経過とともに育つ緑青(ろくしょう)は魅力の一つです。

ここでは銅板屋根の特徴や費用相場を紹介します。

銅板屋根について興味がある方、屋根リフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

銅板屋根とは

銅板屋根とは

銅板屋根とは、日本で長く愛されてきた耐久性が高い金属性の屋根材です。

奈良時代にはすでに使用されていたとされ、その耐久性と美しさから江戸時代には多くの神社仏閣で使用されるようになりました。

銅板屋根はその後も進化を続け、現代の住宅でも重要な役割を果たしています。

銅板屋根の特徴

銅板屋根の主な特徴は以下の4つです。

銅板屋根の4つの特徴

  • 魅力的な緑青(ろくしょう)が発生する
  • 耐用年数が長い
  • 耐震性が向上する
  • 加工しやすい

魅力的な緑青(ろくしょう)が発生する

銅板屋根の緑青

銅板屋根最大の魅力は、時間の経過に伴って表面に緑青というサビが発生することです。

緑青は名の通り、緑っぽい色をしており、銅に発生するサビの一種です。

このサビは屋根材の表面をコーティングし、劣化から守ってくれる役割も担っています。

屋根に独特な美しさをもたらし、建物に歴史的な風格を与える効果もあります。

耐用年数が長い

耐用年数が長い銅板屋根

銅板屋根は非常に耐久性が高い屋根材です。

雨漏りさえ起こらなければ数百年は使用できます。

日本で最も古い銅板屋根は日光東照宮の屋根だと言われていますが、この建物は1600年代初めに建てられました。

ざっくりと400年は使用されているということになります。

これほど耐久性が高い屋根材は他にはないでしょう。

耐震性が向上する

銅板屋根の耐震性

銅板屋根はとても軽い屋根材です。

軽い屋根材は建物の負担を減らし、耐震性を向上させることができます。

地震が多い日本において、軽い屋根材は大変魅力的です。

加工しやすい

銅板屋根の加工のしやすさ

銅板はとても柔らかい素材です。

そのため、加工しやすく複雑なデザインを施すこともできます。

神社仏閣などに設置されている銅板屋根に複雑なデザインが多いのもそのためです。

銅板屋根の耐用年数

銅板屋根の耐用年数は一般的に60年以上ですが、100年以上使用されているものも数多くあります。

ただし、屋根下地や防水シートの寿命は20年程度なので、定期的なメンテナンスは必要です。

銅板屋根のリフォーム方法と費用相場

次に、銅板屋根の主なリフォーム方法と費用相場を紹介します。

銅板屋根の3つのリフォーム方法

  • 部分補修
  • 葺き替え
  • 重ね葺き

部分補修

銅板屋根の部分補修

部分補修とは屋根を部分的に補修する工事のことです。

よく行われる工事は雨漏り補修や銅板補修です。

部分補修の場合は、補修の程度・範囲によって工事規模や費用が大きく変わるので、詳しくは業者の方に確認しましょう。

工事名費用相場
雨漏り補修工事15,000円~/㎡
銅板補修工事13,000円~/㎡

葺き替え

銅板屋根の葺き替え工事

葺き替え工事とは既存の屋根を解体・撤去して新しい屋根を設置する工事のことです。

費用は新たに設置する屋根材の種類によって大きく変わります。

最近は、銅板屋根を解体して新たにガルバリウム鋼鉄を設置する方が多いです。

工事名費用相場
葺き替え工事(銅板屋根→ガルバリウム鋼板)130万円~(一般的な一戸建ての場合)
※追加費用として銅板屋根解体費用20,000円~/㎡、足場設置費用20万円以上がかかる場合があります。

重ね葺き

銅板屋根の重ね葺き

重ね葺き工事とは、既存の屋根の上から新しい屋根を設置する工事のことです。

葺き替え工事に比べて費用が安く工期が短くなります。

費用は新たに設置する屋根材の種類によって大きく変わります。

工事名費用相場
重ね葺き工事110万円~(一般的な一戸建ての場合)
※追加費用として、足場設置費用20万円以上かかる場合があります。

銅板屋根設置工事の流れ

次に銅板屋根を設置する工事の流れをご紹介します。

  1. 足場を設置する
  2. 銅板を切る
  3. 銅板を折る
  4. 防水シートを設置する
  5. 銅板を設置する
  6. 仕上がりを確認する
  7. 足場を解体する

1.足場を設置する

安全に工事を行うために建物の周囲に足場を設置します。

2.銅板を切る

巻かれた状態にある銅板をカットしていきます。

3.銅板を折る

次にカットした板をつなぎ合わせやすくするために、折り目をつけていきます。

4.防水シートを設置する

屋根材を設置する前に防水シートを設置していきます。このシートをしっかり張ることによって雨漏りが防げます。

5.銅板を設置する

防水シートを設置したら、銅板を設置していきます。

6.仕上がりを確認する

銅板が張り終わったら仕上がりを確認します。

7.足場を解体する

確認が終わったら足場を解体します。

このような流れで銅板屋根を設置していきます。

ただし、詳しい流れは施工する業者によって異なるので、見積もりの際に確認しましょう。

銅板屋根と他の屋根材の比較

ここでは、銅板屋根と他の屋根材の耐用年数・価格・重さなどの特徴を比較していきます。

銅板屋根だけでなく他の屋根材についても理解していきましょう。

屋根材耐用年数価格重さデザイン性
銅板屋根60年以上高い軽い単色デザイン性高い
スレート屋根20年程度安い軽い
(銅板屋根よりは重い)
カラーバリエーション豊富
ガルバリウム鋼鉄30年程度安い軽い
(銅板屋根と同じくらい)
カラーバリエーション豊富
瓦屋根50年程度
(種類による)
高い
(銅板屋根と同じくらい)
かなり重いデザイン性高い
トタン10~15年程度安い軽い
(銅板屋根と同じくらい)
カラーバリエーション豊富
アスファルトシングル15~20年程度安い軽いデザイン性高い

長く使用できる屋根材として上表から見て分かる通り、屋根材の中では銅板屋根と瓦屋根の耐用年数が長く、それに伴い費用が高いということが分かります。

銅板屋根と瓦屋根の大きな違いは重さです。

銅板が軽いのに対し、瓦は重いという特徴があります。

屋根材を選ぶ際には、耐用年数・費用・デザイン性・耐震性などを考慮して選びましょう。

詳しくは業者の方に相談するのがおすすめです。

銅板屋根のメリット

ここでは銅板屋根のメリットを紹介します。

銅板屋根の3つのメリット

  • 耐用年数が長い
  • 軽い
  • 台風などの強風に強い

耐用年数が長い

耐用年数の長い銅板屋根

銅板は非常に耐久性が高く耐用年数が長い屋根材です。

一般的に60年~100年程度使用できると言われています。

価格が高い屋根材ですが、その分長く使えて経済的です。

軽い

軽い素材の銅板屋根

銅板屋根は軽い素材なので屋根全体の重量を減らすことができます。

屋根が軽くなると建物の負担を減らし耐震性を高めることができるので、地震が多い日本では重宝されています。

台風などの強風に強い

台風などの強風に強い銅板屋根

銅板屋根は台風のような強い風にも強いという特徴があります。

実際に台風が多い地域でも銅板屋根がずれたり外れたりしたという話はほとんど聞きません。

日本の気候にとても合った屋根材と言えます。

銅板屋根のデメリット

ここでは銅板屋根のデメリットを紹介します。

銅板屋根の3つのデメリット

  • 費用がかかる
  • 色が変わる
  • 施工が難しい

費用がかかる

費用がかかる銅板屋根

銅板屋根は耐久性が高く機能面が充実している分、費用が高い屋根材です。

そのため、設置時には他の屋根材よりも費用がかかります。

しかし、耐久性が高い分トラブルが少なくメンテナンス費用は抑えられるため、長期的に見るとお得な屋根材です。

色が変わる

色が変わる銅板屋根

銅板屋根は赤褐色から緑っぽい色に色が変わっていく屋根材です。

それは緑青が発生することが原因で、その変化が人気の理由でもありますが、最初の色が好みの方にとっては嬉しくない変化です。

銅板屋根は時間の経過とともに色が変化していく屋根材だということを知っておきましょう。

施工が難しい

施工が難しい銅板屋根

銅板屋根の施工は大変難易度が高いため、高い専門性と技術力を必要とします。

そのため、施工できる業者の数が少ないです。

銅板屋根の施工をする業者は屋根板金業者ですが、全ての屋根板金業者が銅板屋根の施工をできるというわけではありません。

銅板屋根の施工ができる業者は限られているということを知っておきましょう。

銅板屋根工事は技術力が高い業者に依頼しよう!

銅板屋根工事は技術力が高い業者に依頼

銅板屋根のリフォームを行っているのは金属加工の技術力が高い屋根板金業者です。

また、銅板は他の金属と違った方法で加工する特殊な素材なので、銅板に関する知識や技術を持ち合わせている業者を選ぶ必要があります。

銅板屋根のリフォームを依頼する場合は、銅板屋根リフォームの実績が多い業者を選びましょう。

仙臺屋根屋の銅板屋根工事施工実績

銅板屋根工事でよくあるご質問

銅板屋根の寿命はどのくらいですか?
銅板屋根は非常に耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば100年以上持つことがあります。
銅板屋根のメンテナンスはどのように行いますか?
定期的な清掃と点検が重要です。特に酸性雨や塩害の影響を受けやすい地域では、錆や腐食の予防対策が必要です。
銅板屋根はどのようにして色が変わりますか?
銅板は時間と共に酸化し、最初は光沢のある銅色ですが、徐々に茶色から緑青(パティーナ)色に変わります。この色変化は自然なプロセスです。
銅板屋根の費用はどれくらいかかりますか?
銅板屋根の費用は、他の屋根材に比べて高価です。具体的な費用は、屋根の面積やデザイン、施工業者によって異なりますが、高い耐久性と美観がその価値を持っています。
銅板屋根は環境に優しいですか?
銅はリサイクルが容易で、寿命が長いため環境に優しい材料とされています。また、自然に生成される緑青は環境に無害です。
銅板屋根の設置にはどれくらいの時間がかかりますか?
設置にかかる時間は、屋根のサイズや複雑さによりますが、通常は他の金属屋根材と同程度の時間が必要です。
銅板屋根は雷に対して安全ですか?
銅は電気を良く通すため、適切な避雷設備を設置することで雷対策を行う必要があります。これにより安全性を確保できます。
銅板屋根の防音効果はどうですか?
銅板屋根自体は防音効果が高いわけではありませんが、断熱材や防音材を併用することで防音効果を向上させることができます。
銅板屋根の設置には特別な許可が必要ですか?
地域の建築規制により、銅板屋根の設置に特別な許可が必要な場合があります。事前に地元の規制を確認することが重要です。
銅板屋根の修理は容易ですか?
銅板は柔軟で加工しやすいため、小さな損傷の修理は比較的容易です。ただし、大規模な修理が必要な場合は、専門の施工業者に依頼することをお勧めします。

その他の屋根工事メニュー

この記事の監修者

株式会社菊地板金工業、代表取締役、菊地社長

菊地正秀

株式会社菊地板金工業 代表取締役

宮城県仙台市出身、屋根・外壁板金工事歴30年

18歳から建築工事にはじまり、屋根、外壁工事や水道、基礎工事と建設業の様々な分野で、幅広い知識と現場経験を習得。
建物の主要構造物となる『屋根』において金属板金を自由自在に施工する奥深さに魅力を感じ、25歳で屋根工事を専門とする一人親方として、独立。
平成23年に株式会社菊地板金工業を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。
以上の経験をもとに、リフォームのトラブルを回避できる情報を、「失敗ゼロ!屋根・外壁工事研究会」として、皆様に発信している。