落ち葉除けネットの設置のメリットとは?特徴や費用相場、取り付け工事の流れについて
「雨樋が詰まって困った!」という経験をしたことはありませんか?
雨樋は放っておくと落ち葉やほこりが詰まって雨漏りなどのトラブルが起こることがあります。
落ち葉除けネットの設置は雨樋の詰まりを防ぐ効果的なメンテナンスの一つです。
ここでは、落ち葉除けネットの特徴や設置のメリット、業者選びのポイントなどご紹介します。
落ち葉除けネットについて知りたい、雨樋の詰まりで困っているという方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
落ち葉除けネットとは
落ち葉除けネットはあまり聞いたことがない言葉ではないでしょうか。
まずは「落ち葉除けネットとは何なのか」から理解していきましょう。
落ち葉除けネットとは
落ち葉除けネットとは、雨樋に落ち葉・枝・ゴミなどが詰まるのを防ぐために設置されるネットのことです。
雨樋が詰まると水があふれ出し、建物の外壁や基礎に悪影響を及ぼす可能性があります。
雨樋が詰まるとどんな悪影響があるの?
雨樋が詰まるとさまざまなトラブルが起こります。
雨樋の詰まりによる3大トラブル
- 外壁の汚れ・腐食
- 鼻隠しの劣化
- 雨漏りの発生
外壁の汚れ・腐食
雨樋が詰まると雨水が直接地面に落ちて、その水が跳ね上がり外壁や軒下に付着します。
地面に着いた水には土や砂が含まれているため、その水が付いた外壁や軒下にも汚れが付します。
この汚れを放置すると変色・腐食・カビ・藻などを発生させ、建物を傷めることにもつながります。
鼻隠しの劣化
鼻隠しとは雨樋の裏側に設置されている板材のことです。
雨樋が詰まって水が溢れると鼻隠しに雨水が触れる機会が増えて、劣化を早めてしまいます。
鼻隠しが劣化すると腐食が始まり、屋根や外壁まで傷めてしまいます。
雨漏りの発生
雨樋が詰まると屋根から水が外壁をつたってしまいます。
その結果外壁から水が侵入し、雨漏りの発生につながることもあります。
外壁だけでなく、住宅の基礎から水が浸入すると地盤まで緩んで耐震性が下がる可能性もあります。
落ち葉除けネットを設置することによってこれらの問題を予防することができます。
雨樋の設置時やメンテナンス時に落ち葉除けネットを設置しましょう。
落ち葉除けネットの設置がおすすめケース
落ち葉除けネット設置は以下のようなケースや環境にお住まいの方におすすめです。
特に、近くに木が多い地域にお住いの方は雨樋に落ち葉が詰まる可能性が高いので、ネットを設置しましょう。
落ち葉除けネットが必要な住環境
- 住居の近くに木が多い
- 公園や神社の隣に住んでいる
- 雪が多い地域に住んでいる
- 雨樋のメンテナンス費用を抑えたい
落ち葉除けネットの耐用年数
落ち葉除けネットの耐用年数は素材によって異なりますが、一般的に5年~10年程度です。
耐用年数を過ぎると劣化が進み機能が低下する可能性があるので、ネットの交換をするのがおすすめです。
落ち葉除けネットのメンテナンス
落ち葉除けネットは定期的なメンテナンスが必要です。
特に花びらが舞いやすい春、落ち葉が多い秋にはネットの状態をチェックしましょう。
少なくとも5年に一度は業者による点検を受けるのがおすすめです。
定期的な点検によって雨樋の詰まりや損傷を早期に発見し、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
落ち葉除けネット設置の費用相場
ここでは落ち葉除けネットの設置を業者に依頼した場合の費用相場を紹介します。
費用名 | 費用相場 |
---|---|
設置費用 | 4,000円~6,000円/m |
足場費用 | 10万円~20万円 |
2階以上にネットを設置する場合は、足場が必要になることもあります。
屋根工事など足場を設置するタイミングで同時に行うと費用を抑えられるのでおすすめです。
仙臺屋根屋の落ち葉除け工事の費用
工法・工事名称 | 1階の床面積 | ||
---|---|---|---|
20坪/66㎡ | 30坪/100㎡ | 40坪/132㎡ | |
軒樋落ち葉除け設置工事 (セキスイ エスロネット) |
40,000円~ | 60,000円~ | 80,000円~ |
軒樋落ち葉除け設置工事 (自社製品SUS製パンチングメタル加工品) |
75,000円~ | 120,000円~ | 160,000円~ |
当社では、「無料診断・見積り」にて最適な屋根工事方法のご提案から施工費用までを寄り添ってご提案しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
落ち葉除けネットのメリット
次に落ち葉除けネットのメリットを5つ紹介します。
落ち葉除けネットの5つのメリット
- 雨樋の詰まるを防ぐ
- 鳥が巣を作るのを防ぐ
- 雨漏りを予防する
- 雪による破損を予防する
- 雨樋のメンテナンス費用を下げることができる
雨樋の詰まるを防ぐ
雨樋は落ち葉、枝、ゴミなどが詰まりやすい設備です。
雨樋が詰まると水が正しく流れなくなり、外壁や家に深刻なダメージを与える可能性があります。
落ち葉除けネットを設置することによって落ち葉などのゴミが雨樋に侵入するのを防ぎ、水の流れを保つことができます。
鳥が巣を作るのを防ぐ
雨樋は鳥が巣を作りやすい設備の一つです。
鳥の巣ができると水の流れが滞り、フンなどによる衛生面での問題も発生する可能性があります。
落ち葉除けネットを設置すると、鳥が雨樋内に入るのを防ぎ、巣作りを防ぐことができます。
雨漏りを予防する
雨樋が詰まると雨漏りが発生しやすくなります。
その理由は雨樋が正常に機能しないことによって、屋根や外壁などに悪影響をもたらす可能性があるからです。
雨樋の詰まりを予防しておくことは雨漏りなどの大きなトラブルを防ぐために大切です。
雪による破損を予防する
雪が多い地域では雨樋に雪が積もって破損するというトラブルがよく起こります。
落ち葉除けネットを設置すると雨樋に直接雪が積もらないので、破損するリスクを減らすことができます。
雪が多い地域でも落ち葉除けネットはおすすめです。
雨樋のメンテナンス費用を下げることができる
雨樋を設置するためはある程度の工事費用が必要です。
しかし、その費用は雨樋損傷による修理や交換費用に比べると安い費用です。
全体的に雨樋のメンテナンス費用を下げたいという場合は、ネット設置がおすすめです。
落ち葉除けネットのデメリット
次に落ち葉除けネットのデメリットを3つ紹介します。
落ち葉除けネットの3つのデメリット
- 雨樋清掃が難しくなる
- 小さなほこりやごみは防げない
- 撤去費用がかかる
雨樋清掃が難しくなる
落ち葉除けネットは金具や結束バンドを使用して留めるため、清掃のたびに留め具を外さなければなりません。
また、清掃が終わった後は再度ネットを設置して留める必要があります。
そのため、自分で清掃するのは難しいです。
小さなほこりやごみは防げない
落ち葉除けネットは落ち葉などの大きな物の侵入を防ぐのには効果的ですが、砂やほこりなどの小さなごみの侵入を完全に防ぐことはできません。
小さなゴミがネットの隙間を通過して雨樋内に溜まってしまうこともあります。
落ち葉除けネットを設置したら業者による定期的な点検や清掃を受けるのがおすすめです。
撤去費用がかかる
落ち葉除けネットの破損、雨樋修理、雨樋交換などの際には、撤去費用が追加されることがあります。
その理由は、取り外すのに手間がかかるからです。
落ち葉除けネットを設置している場合は、事前にネットが付いていることを業者の方に伝えておきましょう。
落ち葉除けネット設置工事の流れ
次に落ち葉除けネット設置工事の流れを紹介します。
- 雨樋内部を清掃する
- 雨樋の長さに合わせてカットする
- 金具や結束バンドでネットを雨樋に固定する
- 水が正常に流れるか確認する
Step1.雨樋内部を清掃する
雨樋内部に溜まった落ち葉やごみを取って、きれいな状態にしていきます。
Step2.雨樋の長さに合わせてカットする
落ち葉除けネットを雨樋の長さに合わせてカットしていきます。
Step3.金具や結束バンドでネットを雨樋に固定する
雨樋内に落ち葉除けネットを設置して、金具や結束バンドで固定します。
Step4.水が正常に流れるか確認する
最後に、水を流して正常に流れるかどうかを確認します。
落ち葉除けネットの設置はこのような流れで行います。
ちなみに、2階以上の雨樋に落ち葉除けネットを設置する場合は、上記STEP1の前に足場を設置して、STEP4の後に足場を解体する作業が加わると思っておきましょう。
細かな流れは業者によって異なるので、詳しくは業者の方に確認しましょう。
落ち葉除けネットは自分で設置できる?
落ち葉除けネットの設置はできるだけ業者に依頼しましょう。
特に2階以上の高さに設置されている雨樋に自分でネットを設置するのは大変危険です。
落ち葉除けネットの設置は簡単そうに見えて素人が行うには難しい作業も含まれています。
できるだけプロに依頼するようにしましょう。
落ち葉除けネットの設置はどんな業者に依頼すべき?
ここでは、落ち葉除けネットの設置工事を行っている業者を紹介します。
どの業者に依頼すれば良いか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
落ち葉除けネット設置を行っている主な業者
- 屋根工事業者
- 外壁塗装業者
- 町の工務店
- ハウスメーカー
- ホームセンター
上記のような業者に落ち葉除けネット設置を依頼することができます。
落ち葉除けネット設置工事を依頼するのにおすすめの業者は?
落ち葉除けネット設置工事を依頼するのにおすすめの業者は、屋根工事業者です。
屋根工事業者は雨樋修理も専門に行っていることが多いので技術面でも安心です。
さらに、ハウスメーカーやホームセンターに依頼すると仲介料によって費用が上がります。
技術面でも費用面でも屋根工事業者に依頼するのがおすすめです。
信頼できる業者選びのポイント
ここでは、信頼できる業者を選ぶためのポイントを3つ紹介します。
納得できる工事ができるようにするには、業者選びが大切です。
落ち葉除け工事の業者選びのポイント
- 業者の実績・口コミを確認しよう
- 複数の業者で相見積もりを取ろう
- コミュニケーションができる業者を選ぼう
業者の実績・口コミを確認しよう
業者を選ぶ際には過去の実績や口コミを確認しましょう。
技術力が高い業者は実績数が多いため、経験も豊富であらゆる状況に対応できる可能性が高いです。
また、工事を受けた方からの口コミからはホームページでは分からない情報をたくさん知ることができます。
実績が多く評判が良い業者を選ぶようにしましょう。
複数の業者で相見積もりを取ろう
業者を選ぶ際には、複数の業者で相見積もりを取るようにしましょう。
1社だけで見積もりを取って業者を選ぶと、その工事の費用相場や内容をしっかりと把握できないまま契約してしまうことが多いです。
複数の業者で見積もりを取ることによって、工事相場や内容を把握し、ご自身の思いに近い業者を選ぶことができます。
少なくとも3社以上で見積もりを取ってから業者を選ぶのがおすすめです。
コミュニケーションができる業者を選ぼう
業者選びの際にはコミュニケーションがスムーズにとれるかどうかも大切なポイントです。
質問に対して丁寧に早く対応してくれる業者は、信頼できる可能性が高いです。
工事中もコミュニケーションが必要な機会が多いので、関わりやすい業者を選びましょう。
仙臺屋根屋の落ち葉除け工事施工実績
落ち葉除け工事でよくあるご質問
- 落ち葉除けカバーの設置にはどれくらいの時間がかかりますか?
- 一般的に、家の大きさや雨樋の長さにもよりますが、ほとんどの住宅では半日から一日で設置が完了します。
- 落ち葉除けカバーの種類にはどのようなものがありますか?
- 主にメッシュタイプ、ソリッドタイプ、フォームタイプの3種類があります。それぞれが異なる種類のごみや落ち葉に対する効果が異なります。
- 設置後のメンテナンスは必要ですか?
- 定期的にカバーを点検し、上に溜まった葉や枝を除去する必要があります。メンテナンスは、カバーのタイプによって異なりますが、基本的には年に一度の確認をお勧めします。
- 落ち葉避けネット施工にはどのくらいの費用がかかりますか?
- 施工費用は、家の大きさや雨樋の長さ、選択するカバーのタイプによって異なります。概算で数万円から数十万円の範囲で変動します。
- 落ち葉除け工事にはどのようなメリットがありますか?
- 雨樋を葉や枝から保護し、詰まりを防ぎます。これにより、雨樋の清掃が容易になり、雨水の流れが改善されるため、基礎や壁への水害リスクを低減します。
- 落ち葉除け工事にはどのようなデメリットがありますか?
- カバーの設置には初期投資が必要です。また、間違ったタイプのカバーを選ぶと、逆に雨樋の詰まりやすくなる場合があります。
- 落ち葉除けカバーはどのような家に適していますか?
- 多くの落ち葉や枝が落下する地域や、木々に囲まれた家に特に適しています。これにより、頻繁な清掃の手間を省けます。
- 設置する際の注意点はありますか?
- 雨樋と屋根の状態を事前にチェックし、損傷があれば修理を先に行う必要があります。また、正しいタイプのカバーを選ぶことが重要です。
- カバーの耐久性はどれくらいですか?
- 材質や品質にもよりますが、多くのカバーは5年から10年の間耐久性があります。保証期間や材質によって異なるため、購入時に確認することをお勧めします。
- 設置した落ち葉除けカバーが効果的でない場合、どのような対処をすればよいですか?
- カバーが効果的でない場合、まずは設置が適切に行われているかを確認し、カバーが適切な位置にあるか、隙間がないかをチェックしてください。
それでも問題が解決しない場合は、異なるタイプのカバーに変更するか、専門家に相談して他の解決策を検討することをお勧めします。
場合によっては、カバー自体の設計が問題の原因である可能性もありますので、製品の選定には慎重に行うことが重要です。
その他の屋根工事メニュー
この記事の監修者
菊地正秀
株式会社菊地板金工業 代表取締役
宮城県仙台市出身、屋根・外壁板金工事歴30年
18歳から建築工事にはじまり、屋根、外壁工事や水道、基礎工事と建設業の様々な分野で、幅広い知識と現場経験を習得。
建物の主要構造物となる『屋根』において金属板金を自由自在に施工する奥深さに魅力を感じ、25歳で屋根工事を専門とする一人親方として、独立。
平成23年に株式会社菊地板金工業を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。
以上の経験をもとに、リフォームのトラブルを回避できる情報を、「失敗ゼロ!屋根・外壁工事研究会」として、皆様に発信している。