雨漏りはある日突然起こる重大なトラブルの一つです。
放置すれば家の構造を傷め、大きな修繕費がかかってしまうことも少なくありません。
しかし、いざ修理となると数十万~数百万円かかることもあり、「今すぐ払えるお金がない…」と悩んでしまう方もいます。
そこで、この記事では手元にまとまったお金がなくても雨漏り修理をする方法について分かりやすく解説します。
雨漏り修理をしたいけどそんなお金がない…とお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
雨漏り修理でローンは使える?
雨漏り修理ではローンによる支払いが可能です。
特に金融機関などが提供しているリフォームローンは雨漏り修理の際に利用しやすいです。
無担保でも数十万円からの借入が可能な場合もあります。
審査や金利は提携機関によって差がありますが、比較的手軽に利用できて修理を先延ばしにせず対応できるのが大きなメリットです。
雨漏り修理で利用できるリフォームローンの種類
雨漏り修理に利用できるリフォームローンにはいくつかの種類があります。
ここでは、代表的なリフォームローンを4種類紹介します。
- 工事業者が提携しているローン
- 金融機関のローン
- クレジット会社のローン
- 住宅支援機構のローン
工事業者が提携しているローン
金利 | 比較的安いことが多い *提携機関によって異なる |
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審査にかかる期間 | 数日~2週間 |
審査の通りやすさ | 比較的通りやすい |
こんな人におすすめ | ・面倒な手続きが嫌い人 ・とにかく早く修理したい人 |
雨漏り修理業者の中には、信託会社や金融機関と提携したリフォームローンを導入しているところがあります。
申し込みは業者を通じて行えるため、手続きが簡単でスピーディーです。
また、金利はそれぞれ提携している機関によって異なりますが、比較的安いことが多いです。
さらに、審査が通りやすいローンなので、すぐに修理をしたい場合の選択肢として向いています。
金融機関のローン
金利 | 比較的高い *金融機関によって異なる |
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審査にかかる期間 | 2週間~1か月 |
審査の通りやすさ | やや通りにくい |
こんな人におすすめ | ・住宅ローンの借入と同時に行いたい人 ・住宅ローンの返済実績がある人 |
銀行や信用金庫などが取り扱うリフォームローンも雨漏り修理に利用することができます。
住宅ローンで金融機関からの借入をしている方もしていない方もどちらも利用可能です。
金利は比較的高く、審査がやや厳しいという傾向にあります。
時間に余裕がある方は、事前に金融機関に相談しておくと安心です。
クレジット会社のローン
金利 | 比較的高い *クレジット会社によって異なる |
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審査にかかる期間 | 即日~1週間 |
審査の通りやすさ | 比較的通りやすい |
こんな人におすすめ | ・すぐに修理したい人 ・ポイントによる優遇が受けられる人 |
クレジット会社のリフォームローンも雨漏り修理に利用することが可能です。
手続きが簡単で審査にかかる期間が短いという特徴があります。
カード会社によってはポイントによる優遇が受けられることがあるので、よく利用するカード会社がある場合は一度相談してみましょう。
住宅支援機構のローン
金利 | 低い |
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審査にかかる期間 | 1か月~1か月半 |
審査の通りやすさ | 通りにくい |
こんな人におすすめ | ・安い金利で借り入れしたい人 ・計画的に工事をしたい人 |
国が関与する住宅金融支援国のリフォームローンは、雨漏り修理に利用できることがあります。
ただし、工事内容や対象となる建物に関する要件が細かく設けられており、雨漏り修理工事のみでは対象になりません。
金利が他と比べてかなり低いというメリットはありますが、審査に通りにくく準備に時間がかかるため、計画的に工事をしたいという方におすすめです。
お金がない時に雨漏り修理を行うための3つの方法
お金がない時に雨漏り修理を行うためには、リフォームローンを活用するのがおすすめですが、他にもいくつかの方法があります。
ここでは、リフォームローン以外で工事費用を助けてくれる3つの方法を紹介します。
- 火災保険を利用する
- 補助金や助成金を活用する
- 分割払いを利用する
火災保険を利用する
台風・強風・大雨・大雪など自然災害が原因で発生した雨漏りであれば、加入している火災保険で修理費用を賄えることがあります。
火災保険が適用されれば、自己負担ゼロで修理が可能になることも少なくありません。
ただし、申請には被害が分かる写真、見積書などいくつかの書類の提出が必要で、不備があると保険が下りないことも多いです。
火災保険に詳しい業者に相談しながら申請しましょう。
補助金や助成金を活用する
お住いの地域によっては、住宅の修繕やリフォームに関する補助金や助成金を利用できることがあります。
例えば、子育て世帯や高齢者世帯を対象とした支援制度が用意されている地域もあるので、事前に自治体に確認してみましょう。
補助金や助成金を活用する場合は、工事前に申請が必要なことが多いので、事前に自治体に相談しておくことが重要です。
分割払いを利用する
最近は分割払いに対応した雨漏り修理業者も増えています。
すぐにでも雨漏り修理をしたいけど資金がない、という方は分割払いを利用するのもおすすめです。
分割払いの有無や手数料については見積もり時に業者に確認しましょう。
リフォームローンを利用する際の流れ
雨漏り修理でリフォームローンを活用する際に、スムーズに進めるためには事前に準備が大切です。
ここでは、一般的なリフォームローン申請の流れを紹介します。
- 業者に見積もりを依頼する
- リフォームローンを扱う機関に相談する
- リフォームローンを申し込む
- 審査を受ける
- リフォームの本契約をする
- 工事を受ける
1.業者に見積もりを依頼する
まずは信頼できる雨漏り修理業者に連絡し、細かな見積もりを作成してもらいましょう。
この見積書はローン審査に必要な書類の一つになるので、工事項目・金額が明確に記載されている必要があります。
見積もりは無料で対応してくれる業者が多いので、複数社に依頼して比較検討しましょう。
2.リフォームローンを扱う機関に相談する
見積もりができたらローンを提供している銀行・信用金庫・業者が提携している会社・カード会社の窓口などで相談しましょう。
各機関によって金利や審査条件が異なるため、自分に合った借入先を選ぶことが大切です。
工事業者と提携しているリフォームローンは、業者が申し込みまでサポートしてくれることがあります。
3.リフォームローンを申し込む
借入先が決まったらローンの申し込みを行います。
本人確認書類・所得証明書・工事の見積書など、必要な書類を集めて提出しましょう。
4.審査を受ける
申し込み後、金融機関による審査が行われます。
審査では年収・勤務先・勤続年数・他者借り入れ状況などがチェックされ、通過すれば借入可能額や返済条件が提示されます。
審査にかかる期間は即日~1か月半程度で、機関によって異なります。
5.リフォームの本契約をする
審査に通過したら工事業者と正式な工事契約を結びます。
それと当時にローンの契約書も取り交わし、借り入れが確定します。
6.工事を受ける
契約が完了したらいよいよ工事開始です。
ローンの借入金は業者に直接振り込まれることが多く、利用者は月々の返済をスタートすることになります。
ローンを利用する前に知っておきたい注意点
リフォームローンは手元にまとまった資金がない場合でも、雨漏り修理を実現できる便利な方法です。
しかし、ローンを利用するためにはいくつかの注意点があります。
ここでは、ローン利用前に知っておきたい4つの注意点を紹介します。
- 審査に通らない可能性もある
- 無理のない返済計画を立てる
- 応急処置で時間を稼ぐ選択肢もある
- ローン以外の支払い手段も検討する
審査に通らない可能性もある
リフォームローンを利用するには、金融機関や信託会社による審査に通る必要があります。
審査では年収・雇用形態・勤続年数・過去の返済履歴などがチェックされ、状況によっては、審査に通らないこともあります。
審査に通りやすくするためには、クレジットカードや携帯料金の延滞がないように注意することが大切です。
無理のない返済計画を立てる
ローンを組む際には、月々の返済額が家計に無理なく収まるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
金利や返済期間によって支払総額が大きく変わるので、金融機関の返済シミュレーションを活用して試算しておきましょう。
金利が低い、ボーナス併用可能、などの条件を選ぶと月々の負担を軽減できることがあります。
応急処置で時間を稼ぐ選択肢もある
どうしても審査に時間がかかる場合や審査に通らない場合は、応急処置をして被害拡大を防ぎましょう。
例えば、雨漏り箇所にブルーシートをかける、防水テープで穴を塞ぐなどの簡単な対処を行いながら、本格的な修理まで時間を稼ぐのもおすすめです。
ローン以外の支払い手段も検討する
ローンの審査が難しい場合や金利が気になる場合は、他の支払い方法を検討してみましょう。
例えば、家族や親戚から一時的な支援を受ける、工事費用を抑えて分割払いにしてもらう、などの方法もあります。
修理業者の中には、柔軟な支払い方法に応じてくれるところもあるので、事前に相談してみるのもおすすめです。
雨漏り修理の費用を抑えるためのコツ
雨漏り修理は被害の程度や工事内容によって費用が大きく異なります。
ちょっとした工夫次第で、費用を抑えつつ修理することも可能です。
ここでは、できるだけ予算を抑えながら雨漏り工事をするための4つのコツを紹介します。
- 応急処置で被害拡大を防ぐ
- 早めに業者へ相談する
- 必要な箇所だけ部分修理をする
- 複数業者で相見積もりを取る
応急処置で被害拡大を防ぐ
費用を抑えるために最も重要なのは、すばやい応急処置で建物へのダメージを最小限に抑えることです。
雨漏りを放置すると水が広範囲に広がり、天井・床・壁・構造部分まで腐食させる原因となってしまいます。
雨漏りの発生に気付いたら、雨漏りの原因箇所をシートなどでふさぐ、バケツや洗面器で水を受けるなどの応急処置をして、被害を最小限に抑えましょう。
早めに業者へ相談する
いつか直そうと修理を先延ばしにしていると、被害が悪化して結果的に補修範囲が広がり、修理費用が増加してしまう可能性があります。
少しでも異変に気が付いたら、専門業者に連絡して早めに点検をしてもらいましょう。
多くの業者は無料で点検を行っているので、気軽に相談するのがおすすめです。
必要な箇所だけ部分修理をする
雨漏り修理というと屋根全体の張り替えのような大がかりな工事をイメージされる方が多いですが、実際は部分修理だけでよい場合も多いです。
例えば、一部の屋根材のみ張り替え、ひび割れ箇所のみの補修などで対処できる場合もあります。
修理費用を抑えたい場合は、業者と相談しながら工事方法を決めましょう。
複数業者で相見積もりを取る
同じ工事内容でも業者によって見積金額が大きく異なります。
そのため、必ず3社以上の業者から相見積もりを取り、価格や内容を比較することが重要です。
価格だけでなく見積書の分かりやすさ、追加費用の有無、補償やアフターサービスの内容もチェックしましょう。
信頼できる雨漏り修理業者を選ぶポイント
雨漏り修理を成功させるためには、どの業者に依頼するかが重要なポイントです。
価格だけで判断してしまうと後になってトラブルが発生するケースもあるので、総合的に判断する必要があります。
ここでは、信頼できる雨漏り修理業者を選ぶための主なポイントを紹介します。
- 見積書が明確かどうか
- 支払い方法の選択肢が豊富か
- 保険やローンに詳しいかどうか
- 実績や口コミをチェックする
見積書が明確かどうか
信頼できる業者は見積書の内容が明確です。
「〇〇一式」「概算」などのあいまいな記載ではなく、項目ごとに細かく記載している業者を選びましょう。
見積書が明確な業者は工事内容も明確なことが多いので、安心して工事を任せることができます。
支払い方法の選択肢が豊富か
信頼できる業者は、支払い方法についても柔軟な対応をしてくれることが多いです。
リフォームローン、分割払い、クレジットカード払いなど、支払い方法の選択肢が多いと、手元に資金がなくても安心して依頼することできます。
修理費用の支払いが不安な方ほど、支払い方法の選択肢が多い業者を選ぶのがおすすめです。
保険やローンに詳しいかどうか
雨漏り修理の際には、火災保険や補助金、リフォームローンなどを活用することができます。
しかし、これらについての知識は業者によって異なり、詳しい業者と詳しくない業者が存在します。
こうした制度を利用する場合、複雑な手続きが必要になることが多いので、申請のサポートやアドバイスをしてくれるような、制度に詳しい業者を選ぶのがおすすめです。
実績や口コミをチェックする
信頼できる業者を選ぶためには、過去の実績や口コミを参考にしてみましょう。
雨漏り修理の具体的な事例や対応策を業者の公式サイトなどでチェックすると、実績について知ることができます。
また、実際にその業者を利用した方からの口コミは大変参考になります。
インターネットの口コミサイトやSNSの意見も参考にしてみましょう。
まとめ
雨漏りは放置すると被害がどんどん拡大し、修理費用も膨らんでしまいます。
お金がないから…という理由で放置するとさらに状況が悪化する可能性があるので、できるだけ早く対処しましょう。
お金がない時に修理をしたい場合は、リフォームローンを活用するのがおすすめです。
金融機関やカード会社、業者提携の会社などから借入できる場合があるので、急な出費が苦しいという方は、リフォームローンの利用を検討してみましょう。