「家が雨漏りした場合、どのように対応すればいいのだろうか?」
「雨漏り業者は何を基準に選べばいいのだろうか?」
このような悩みや不安を抱えていないでしょうか?
突然の出来事だとパニックになってしまって、何から対応すれば良いのか分からなくなる場合もあるでしょう。
本記事では、雨漏りが発生した際の連絡先や雨漏り業者を選ぶ際のポイント、修理費用の相場、雨漏りの応急処置について解説します。
雨漏りが起きた際にも焦らずに対応するため、是非参考にしてみてください。
Contents
雨漏りが発生した際の連絡先
まずは、雨漏りが発生した場合に連絡すべき場所について解説します。
住まいのタイプによって、以下の4つに分かれます。
- 賃貸マンションの場合|大家さんや管理会社
- 分譲マンションの場合|管理組合
- 築10年未満のハウスメーカーで建てた持ち家|ハウスメーカー
- ハウスメーカー以外の持ち家または保証期間を過ぎている場合|自分で探す
賃貸マンションの場合|大家さんや管理会社
賃貸マンションの場合、雨漏りを発見したら最初にすべきことは、大家さんか管理会社への連絡です。
賃貸マンションの所有者が大家さんであるため、修理の判断や手配は大家さん側の責任となるためです。
連絡する際は、雨漏りの状況を正確に伝えるために、複数の角度から写真を撮っておくことで、原因調査や修理の手配がスムーズに進みます。
修理費用に関しては、通常は大家さん側が負担することになります。
ただし、入居者の故意や不注意が原因で雨漏りが発生した場合は、例外的に入居者側に修理費用の負担が求められる場合もあるでしょう。
賃貸マンションに住んでいる場合、雨漏りの対応は入居者が独自に業者へ依頼するのではなく、必ず大家さんや管理会社と相談しながら進めることが重要です。
分譲マンションの場合|管理組合
分譲マンションで雨漏りを発見した場合、真っ先に行うべきことは管理会社または管理組合への連絡です。
個人で直接業者に修理を依頼する場合でも、必ず管理組合に連絡してください。
修理費用については、雨漏りの原因や状況によって管理組合が負担してくれる可能性もあります。
また、入居時に加入した火災保険の「個人賠償責任保険」で修理費用が補償されるケースもあるため、管理組合に連絡する際にあわせて確認することが重要です。
分譲マンションの場合でも、個人で判断して進めるのではなく、管理組合と相談しながら適切な対応を取ることで、費用面でも安心して修理を進められるでしょう。
築10年未満のハウスメーカーで建てた持ち家|ハウスメーカー
築10年未満の持ち家で雨漏りが発生した場合、まず施工を担当したハウスメーカーや工務店に連絡しましょう。
自然災害以外が原因の雨漏りの場合、施工不良の可能性も考えられるためです。
この場合、「新築住宅瑕疵保険」が適用される可能性が高く、保守範囲内であれば修理費用の負担を抑えられます。
さらに、ハウスメーカーや工務店が倒産していた場合でも、上記の保険によって修理費用が補償されます。
築10年未満の比較的新しい住宅での雨漏りについては、まず施工会社に相談することで、保険適用などの可能性を確認し、適切な対応を取ることが可能です。
ハウスメーカー以外の持ち家または保証期間を過ぎている場合|自分で探す
ハウスメーカー以外の持ち家や、保証期間を過ぎた持ち家で雨漏りが発生した場合、修理業者は自分で探して依頼する必要があります。
ただし、雨漏りの原因が以下の自然災害である場合は、火災保険が適用されることもあります。
- 風災
- 雹災(ひょうさい)
- 雪災
まずは加入している保険の補償内容を確認することが重要です。
ただし、自然災害が原因であっても、すべてのケースで保険が適用されるわけではありません。
将来の高額な修理費用に備えたい場合は、より広い補償範囲をカバーする保険への切り替えをおすすめします。
保証期間を過ぎている場合は、修理業者の選定を慎重に行い、適切な業者を選ぶようにしましょう。
雨漏りの修理を依頼できる業者
ここからは、雨漏りが起きた際に修理を依頼できる業者の種類を紹介します。
具体的には以下の3つです。
- 屋根の修理を行う会社
- リフォーム会社
- ハウスメーカーや工務店
屋根の修理を行う会社
屋根施工を専門とする業者は、葺き替えやカバー工法などの屋根工事、板金工事を主な業務としており、雨樋工事にも対応できる業者も存在します。
屋根業者は屋根に関する専門的な知識と技術を持ち、自社施工で工事を行います。
雨漏りの原因が屋根にあることが判明している場合は、このような屋根の専門業者に依頼することが最適な選択です。
多くの専門業者は24時間体制で緊急時にも対応可能で、迅速な修理が期待できます。
さらに、中間業者を介さずに直接契約できることから、修理費用を抑えられるというメリットもあります。
このように、専門性の高さと迅速な対応、コスト面での利点から、屋根の雨漏り修理には専門業者への依頼がおすすめです。
リフォーム会社
リフォーム会社は、外装から内装まで総合的な工事に対応できる住宅会社です。
営業と職人が分業制となっており、建物全体を考慮した対応が可能です。
また、大工や防水、板金など複数の技術に精通しているため、さまざまな原因の雨漏りに対応できる利点があります。
一方で、リフォームを主な業務としている会社では、雨漏り修理の実績や経験が少ない場合もあります。
その場合、雨漏りの原因特定や適切な修理が難しくなることもあるため、依頼前に雨漏り修理の実績や体制について確認することが重要です。
また、必要以上の大規模リフォームを提案する悪徳業者もいるため、信頼できる業者かどうかの見極めが必要でしょう。
ハウスメーカーや工務店
築10年以内の住宅であれば、建築時のハウスメーカーや工務店に保証期間内のサービスとして修理を依頼できます。
新築住宅に付属する「新築住宅瑕疵保険」により、購入者は修理費用を負担することなく対応してもらえます。
また、保証期間を過ぎている場合でも、建築を担当したハウスメーカーや工務店に修理を依頼することは可能です。
建物の構造を詳しく把握しているため、円滑なコミュニケーションと安心感のある修理が期待できます。
ただし、保証期間外の修理や大手ハウスメーカー・工務店に依頼する場合は、修理費用が高額になる場合もあるため注意が必要です。
雨漏り修理業者を選ぶ際のポイント9選
雨漏りの修理業者を選ぶ場合、どのような点に注目すれば良いのでしょうか?
具体的には9つのポイントが存在します。
- 対応が早い業者
- 徹底的に原因を調査してくれる業者
- 相談時の対応が良い業者
- 「リフォーム瑕疵保険」に登録している業者
- 見積書や保証書などの書類を発行する業者
- これまでの実績が見える業者
- 「建設業許可」を取得している業者
- 見積もりと相場がかけ離れていない業者
- 修理後の保証がある業者
対応が早い業者
雨漏りは突発的に発生し、短時間で被害が拡大する可能性もある緊急性の高い問題です。
とくに雨季や台風シーズンでは、対応の遅れが深刻な損傷につながる恐れがあるため、迅速な対応が可能な業者を選ぶことが重要です。
業者選びでは地理的な近さが重要な判断基準となります。
地元や近隣地域に拠点を置く業者であれば、緊急時の応急処置や雨養生などにも素早く対応してもらいやすく、依頼する側も安心感があります。
また、迅速な対応が可能な業者は、修理工程やアフターケアでも顧客目線の対応が期待できるでしょう。
業者を探す際は、会社概要で所在地や支店の場所、施工エリアの確認をおすすめします。
施工エリア外の場合は、対応に時間がかかることもあるため、事前に電話で確認することが賢明です。
徹底的に原因を調査してくれる業者
雨漏りが起きた際は、徹底的な原因調査を実施している業者を選ぶことが重要です。
雨漏りは、表面に現れる症状だけでは真の原因を特定することが難しい問題です。
見た目の水滴や湿気が確認される場所と、実際の浸水箇所が異なることも多く、表面的な対処だけでは根本的な解決にはなりません。
最新の検査機器と豊富な経験を活かして本当の原因を特定できる業者は、繰り返しのトラブルを防ぎ、的確な修理を行うことで余分な費用も抑えることが可能です。
長期的な安心を得るためには、応急処置的な対応ではなく、根本的な原因究明と解決策を提供できる業者の選択が非常に重要となります。
相談時の対応が良い業者
雨漏りという突発的なトラブルに直面した際、家主はさまざまな不安や疑問を抱えています。
そのため、業者との最初の相談がスムーズに進むかどうかは、その後の修理工程全体に大きく影響するでしょう。
初期の相談時に丁寧な対応をする業者は、顧客の気持ちを理解し、詳しい説明を行うことで安心感を提供します。
初対面での対応の良さは、その業者のプロフェッショナルとしての姿勢や信頼性を示す重要な指標です。
また、初期対応が丁寧な業者は、実際の修理作業やその後のアフターケア、追加の要望にも誠実に対応してくれることが期待できます。
逆に、初期対応が不親切または適当な業者の場合、その後の施工も同様の対応となる可能性があるため、業者選びの重要なポイントとして考慮する必要があります。
「リフォーム瑕疵保険」に登録している業者
リフォーム瑕疵保険に登録している業者は、保険会社による定期的な審査や品質基準をクリアしているため、技術やサービスの品質が一定以上であることを示しています。
そのため、施工における欠陥が少なく、万が一のトラブル時も適切な対応が期待できます。
リフォーム瑕疵保険は、既存住宅のリフォーム工事後に欠陥による雨漏りが発生した場合、その補修費用を補填してくれる保険制度です。
つまり、工事の品質に問題があった場合でも、施主だけが不利益を受けることがないように守る仕組みが設けられています。
住まいの快適性や安全性、資産価値に関わる重要な工事を依頼する際は、このリフォーム瑕疵保険に登録している業者を選択しましょう。
保険があることで、安全で高品質なサービスを受けられ、長期的な安心感を得られます。
見積書や保証書などの書類を発行する業者
見積書や保証書などの書類は必ず発行してもらいましょう。
携帯電話契約や住宅ローン、雇用契約など、私たちの日常生活では契約書の作成が一般的です。
また、電化製品購入時には必ず保証書が付属するなど、契約や購入には正式な書類の発行が当たり前となっています。
しかし、建築業界では古い体質が残っており、見積書や請求書は用意されていても、契約書や保証書の整備が不十分な業者も多いのが実情です。
打ち合わせ内容も口約束のみで、記録を取らない会社も少なくありません。
特にインターネットで見つけた初めての業者に依頼する場合、正式な書類の発行は後々のトラブル防止に重要な役割を果たします。
施工の質は書類の有無だけでは判断できませんが、見積書や保証書など、適切な書類を提供してくれる業者を選ぶことが推奨されます。
これまでの実績が見える業者
初めての業者に依頼する際、その信頼性や技術力を判断するには実績の確認が重要です。
特にホームページ上やSNSで確認できる「施工事例」と「お客様の声」は、業者の実態を知る上で貴重な情報源となります。
施工事例では、ビフォーアフター写真だけでなく、施工途中の様子にも注目することが大切です。
作業員のヘルメット着用や現場の清掃状態など、細かな点から業者の仕事に対する姿勢や誠実さを確認できます。
また、お客様の声は業者を評価する上で最も信頼できる情報です。
実際に修理を依頼した施主からの評価は、業者の実力を示す通信簿のようなものであり、多くの良い評価が集まっている業者は地域から信頼されている証となります。
「建設業許可」を取得している業者
施工事例やお客様の声が顧客からの信頼を示すのに対し、建設業許可は、国や自治体からの信頼を証明するものです。
建設業許可を得るためには、国土交通省が定める厳格な基準を満たす必要があります。
具体的には以下の通りです。
- 建設業の経営業務経験を持つ管理責任者の存在
- 専任の技術者の配置
- 契約履行における誠実性
- 500万円以上の自己資本か、同額以上の資金調達能力を有するなど財産的基礎ある
上記の基準は、業者の経営能力や技術力、誠実性、財務状況を総合的に評価するものです。
建設業許可を持つ業者は、持たない業者と比較してより信頼性が高いと判断でき、不安なく工事を依頼できる重要な指標となります。
見積もりと相場がかけ離れていない業者
適切な業者選びには、複数の業者から見積もりを取得し、相場と比較することが重要です。
他社と比較して極端に高額な見積もりや、逆に著しく安価な見積もりを提示する業者には注意が必要です。
特に、最初に高額な見積もりを出し、その後大幅な値引きを提案する業者の場合は、実際よりもお得に感じさせる心理的な操作である場合があります。
また、見積もりの内容が不明確な業者も避けるべきです。
各作業項目の費用が明確に示されていない場合、サービスに見合わない料金を請求される恐れがあります。
契約前に見積もりの詳細を十分確認し、内容に納得してから作業を依頼するようにしましょう。
修理後の保証がある業者
雨漏りは再発の可能性が高く、業者側からすると難しい工事とされています。
そのため、保証書を用意している業者の場合、「再発時にも対応する」という責任感と、「確実に修理できる」という技術力への自信を持っていると言えるでしょう。
保証の内容は一般的に、修理後に再び雨漏りが発生した場合、一定期間内であれば無料で修理を行うというものです。
保証期間は業者によって異なるため、契約前にしっかりと確認することが重要です。
アフターケアとしての保証制度の有無は、業者の信頼性を示す重要な指標となります。
長期的な安心を得るためにも、保証制度を設けている業者を選ぶことがおすすめです。
悪徳な雨漏り修理業者の特徴
ここからは、選んではいけない雨漏り修理業者の特徴について2点解説します。
- 無理やり売り込んでくる
- 保証内容を文書で残さない
無理やり売り込んでくる
悪徳業者は、巧妙な話術でお客様を誘導して工事を契約させようとします。
火災保険を利用した無料修理が謳い文句
1つ目は、火災保険を利用した無料修理を謳い文句にする方法です。
実際には保険が適用されない場合でも、工事を強行して費用を請求してきます。
このような被害を防ぐためには、保険金額が確定してから工事契約を結ぶことが重要です。
無料点検を装った訪問販売
2つ目は、無料点検を装った訪問販売です。
「近くで工事をしている」や「親方から言われた」などと言って屋根に上がり、お客様から見えない場所で故意に損傷を与え、工事を強要してきます。
このような業者には、きちんと不要な旨を伝えましょう。
保証内容を文書で残さない
保証内容を口頭での約束だけにしてしまうと、後になって「そのような約束はしていない」という水掛け論に発展する恐れがあります。
実際に、保証期間内に不具合が発生しても連絡が取れない、対応が遅い、あるいはまったく対応しないといった悪徳業者の被害が報告されています。
上記のようなトラブルを防ぐためには、保証内容を必ず書面で残すことが重要です。
文書化することで、約束された保証内容が明確になり、後々のトラブルを未然に防げます。
雨漏り修理の相場
雨漏り修理を業者に依頼する際、気になるポイントのひとつが料金です。
適切な料金かどうかを判断するためには、事前に修理費用の相場を知っておくことが重要です。
この価格帯から大きく外れた見積もりを提示する業者には注意しましょう。
以下の表では、項目ごとの費用相場を一部紹介しています。
項目 | 修理内容 | 金額 |
---|---|---|
屋根の修理 | 化粧スレート葺き | 5,960円/㎡ |
粘土瓦葺き | 8,300円/㎡~12,100円/㎡ | |
ガルバリウム鋼板葺き | 11,500円/㎡ | |
外壁の修理 | ひび割れ補修 | 700円/㎡~1,000円/㎡ |
外壁の部分張り替え、修繕 | 1,000円/㎡~2,000円/㎡ | |
コーキング補修 | 5,000円/㎡~8,000円/㎡ | |
窓の修理 | コーキング補修 | 700円/㎡~1,000円/㎡ |
窓枠補修 | 30,000円/枚~100,000円/枚 | |
窓サッシ交換 | 50,000円/枚~300,000円/枚 |
修理費用は、家の形や造り・建ててからの年数・傷みの程度・地域によって大きく異なるため、注意しましょう。
雨漏り修理業者を呼ぶ前にするべき応急処置
雨漏りをしてしまった場合、どのような応急処置があるのでしょうか?
ここでは、雨漏り後すぐに実践できる応急処置を3つ紹介します。
- 雨漏りの箇所をビニールシートで覆う
- 雨水をバケツで受け止める
- 雨漏りの箇所に防水テープを貼る
雨漏りの箇所をビニールシートで覆う
雨漏りを発見した際の緊急対応として、ビニールシートやゴミ袋を使用して漏水箇所を覆うことが有効です。
これは雨水の直接的な侵入を防ぎ、建物のさらなる損傷を防ぐための一時的な対策となります。
シートを設置する際は、重石やテープを使用してしっかりと固定することが重要です。
特に雨漏りが広範囲に及ぶ場合は、ビニールシートで広く覆い、シートを伝って流れる水が集まる部分に穴を開けて、その下にバケツを設置することで効果的に雨水を受けられます。
雨水をバケツで受け止める
室内に雨水が漏れてきた場合、まずはバケツやボウルなどの容器で雨水を受け止めることが重要です。
その際、容器の中に雑巾を入れておくと、水滴の跳ね返りを防げます。
さらに、容器の周りにシートや新聞紙を広げておくことで、万が一水が跳ねても周囲の床や家具が濡れるのを防止できます。
また、染み出てくるような雨漏りの場合は、雑巾や古い布を当てて、こまめに取り替えることが効果的です。
雨漏りの箇所に防水テープを貼る
防水テープは水の侵入を防ぐ特殊なテープで、雨漏りの小さな穴や隙間に貼ることで、一時的に雨水の侵入を防止できます。
しかし、防水テープには注意点があります。
雨漏りの根本的な原因を特定せずに、漏水箇所を長い間防水テープで塞いでしまうと、水分の逃げ場がなくなり、別の場所に被害が拡大してしまう恐れがあるという点です。
このため、防水テープによる応急処置は、専門業者による本格的な修理までの一時的な対策として考え、できるだけ早期に適切な修理を行うことが重要です。
雨漏りの放置によって起こる現象
雨漏りの状態で放置してしまうと、どのような影響が出るのでしょうか?
具体的な現象を3点紹介します。
- 家が腐食する
- カビや害虫が繁殖する
- 漏電火災の危険性がある
家が腐食する
雨漏りによる雨水の侵入は、住宅に深刻なダメージを与える恐れがあります。
特に木材は、水分を含む割合が高くなると木材腐朽菌が繁殖しやすくなり、腐食が進行してしまうのです。
このような被害は、屋根裏や壁の中など目に見えない場所で進行することが多く、気づかないうちに被害が拡大し、突然の天井落下や壁の剥離といった重大な事故につながる恐れがあります。
最終的には、大規模なリフォームや建て替えが必要となるケースもあるので、雨漏りを発見したら即座に対応することが重要です。
また、現在被害が見られない場合でも、定期的な点検を行うことをおすすめします。
【参照】一般財団法人 住宅金融普及協会
カビや害虫が繁殖する
雨漏りは室内に高湿度環境を作り出し、カビの繁殖を促進します。
特に日本の夏季は気温25℃、湿度75%以上という条件が重なり、カビが大量発生しやすい環境です。
カビは、アレルギー性鼻炎や夏型過敏性肺炎、水虫、シックハウス症候群などのさまざまな健康問題を引き起こす原因となります。
さらに、雨漏りによる湿気の多い環境は、ダニやシロアリなどの害虫にとって絶好の繁殖場所です。
これらの害虫は不快なだけでなく、健康被害や建物への損傷をもたらす恐れがあります。
このような健康被害や害虫被害を防ぐためにも、雨漏りを発見したら速やかな修理が必要です。
漏電火災の危険性がある
雨漏りを放置することで、漏電火災につながる恐れがあります。
漏電とは、電気が本来の通り道から外れて漏れている状態を指します。
通常、電気機器は絶縁体によって外部への漏れを防いでいますが、絶縁体が劣化することで、電気が想定外の場所に流れ出してしまう恐れがあるのです。
特に雨漏りによって建物内に侵入した雨水は、電気の通り道となる可能性があり、電気機器や配線に触れることで漏電を引き起こす危険があります。
漏電は感電の原因となるだけでなく、想定外の場所で熱を発生させ、周囲のホコリなどに引火して火災を引き起こす恐れもあるのです。
雨漏りは漏電という命に関わる重大な事故を引き起こすこともあるため、早急に対応しましょう。
まとめ
ここまで、雨漏りが発生した際の連絡先や修理業者を選ぶポイント、雨漏りの応急処置について解説しました。
突然雨漏りが発生することでパニックになる可能性もありますが、まずは落ち着いて本記事で紹介した応急処置を行いましょう。
雨漏りを放置してしまうと、カビや害虫が繁殖したり漏電が発生したりする場合があるため、できるだけ早い対処が必要です。
本記事で紹介した業者の選び方を参考にした上で、被害の拡大を最小限に抑えましょう。