家で雨漏りが起こった時は、そのままにしておいてはいけません。
雨漏りを放置すると屋根だけでなく建物全体が傷んでしまう可能性があります。
しかし、雨漏りの修理には一体いくらかかるのかと心配になる人は多いでしょう。
そこで、ここでは雨漏りは屋根の部分修理で対応できるのか、できるなら部分修理と全面修理のどちらがお得なのかについて解説します。
あなたの大切な家を守るための知識として、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
雨漏りは早めに修理しよう
雨漏りを発見した際は放置せず、できるだけ早く専門業者に依頼して適切な補修を受けることが大切です。
修理費用を抑えるためにDIYしたいと思っている人もいますが、雨漏りの補修工事には専門知識や専門技術が必要なので、業者に依頼することをおすすめします。
屋根での作業は危険が伴うので、無理せずに業者に依頼することが大切です。
雨漏りを放置するとこんなトラブルが起こるかも!
雨漏りを放置するとさまざまなトラブルが発生することがありますが、ここでは雨漏りを放置することに与って起こる主なトラブルをいくつか紹介します。
- 屋根全体が傷む
- 建物内部が腐食する
- 害虫が発生する
- カビが発生する
- 建物自体の寿命が短くなる
屋根全体が傷む
雨漏りを放置すると、損傷が屋根全体に広がる可能性があります。
最初は小さな損傷でもその部分から雨水が侵入し続けることによって、屋根材や屋根下地に水分が広がり、損傷の範囲が大きくなっていきます。
損傷範囲が大きくなればなるほど補修範囲が広くなり、修理にコストもかかるので、早いタイミングで補修を受けましょう。
建物内部が腐食する
雨漏りを放置すると、雨漏りの原因となった部分から雨水が侵入します。
それによって建物内部に雨水が侵入し、基礎部分が傷んでしまうことがあります。
建物の基礎が傷んだ場合は、建て替えや大がかりな工事が必要になってしまうので、雨漏りが起こった時は早めに補修工事を受けましょう。
害虫が発生する
雨漏り部分を放置すると、雨水が侵入して建物内部の木材が濡れてしまいます。
シロアリなどの害虫は濡れた木材を好む性質があるため、雨漏りの放置は害虫発生の原因になります。
一度害虫が発生するとなかなか駆除できないだけでなく、建物全体がダメージを受ける可能性があるので注意しましょう。
カビが発生する
雨漏り部分から水分が侵入すると、湿気が溜まってカビが発生することがあります。
建物にカビが発生すると喘息などのアレルギー症状が出る可能性があるので注意が必要です。
建物自体の寿命が短くなる
雨漏り部分を放置すると建物の基礎が傷んでしまう可能性があるので、建物自体の寿命を縮めてしまいます。
建物の基礎が傷んでしまった場合、建て替えなどの大がかりな工事が必要になり多大なコストがかかってしまうので、雨漏りが発生したらすばやく補修工事を受けることが大切です。
雨漏り工事の種類
雨漏りの補修工事にはいくつかの種類があり、大きく分けると以下の2つに分けることができます。
- 部分修理…屋根の一部分のみを修理する
- 全面修理…屋根の全体を修理する
このように「部分修理」と「全面修理」がありますが、工事費用だけを考えると部分修理の方が費用を抑えることができます。
しかし、工事内容は雨漏りの発生箇所・損傷程度・屋根の状態によって異なります。
コストを抑えるために部分修理をしたいと思っても、部分修理では補修できないことも多いです。
部分修理と全面修理ではどちらはお得?
工事費用だけを比べると部分修理の方がコストを抑えられます。
そのため、雨漏り修理の際に部分修理を選びたいという人が多いですが、その選択が逆に損につながる可能性もあるので注意しましょう。
全面修理の方がお得になる場合
雨漏り修理では全面修理をした方が結果的にお得になるケースがあります。
ここでは、部分修理ではなく全面修理をした方がお得になる可能性が高いケースをいくつか紹介します。
- 損傷の範囲が広い
- 屋根下地まで傷んでいる
- 何度も雨漏りが発生している
- 屋根自体が寿命を過ぎている
損傷の範囲が広い
屋根の損傷が広い範囲にまで広がっている場合は、全面修理がおすすめです。
損傷範囲が広い場合、屋根全体を一新することによって長期的に安定した状態を維持することができます。
損傷範囲が広いのに部分修理で対応すると、その後何度も部分修理を繰り返す可能性があり、反ってコストがかかることも多いです。
屋根下地まで傷んでいる
屋根下地が傷んでいる場合は、部分修理では根本的な解決をすることができません。
屋根下地の損傷は屋根全体の強度に影響を与え、構造的な問題へと発展する可能性もあります。
部分修理で対応してもまたすぐに雨漏りなどのトラブルが発生してしまう可能性も高いので、全面修理をした方が将来的なメンテナンス費用を抑えることができます。
何度も雨漏りが発生している
何度も雨漏りが発生している屋根は構造的な問題がある可能性が高いです。
このような場合、部分修理では根本的な解決にならず、同じトラブルを繰り返す可能性が高いので、全面修理をして屋根を一新することをおすすめします。
屋根自体が寿命を過ぎている
屋根自体が寿命を迎えている場合、新しい屋根に置き換えることで建物の保護機能が向上します。
屋根の全面修理をすることにより、建物自体の寿命を延ばす可能性があるので、長期的にはコストを削減できます。
このように、雨漏りは屋根の状態によっては全面修理を選択した方がお得になる場合があります。
雨漏り工事の方法を選ぶ時には、工事費用だけでなく長期的にかかるコストを考慮して選びましょう。
屋根の部分修理の概要と費用相場
雨漏りの部分修理にはいくつかの方法があります。
ここでは、雨漏りの部分修理の概要とその費用相場を紹介します。
- コーキング
- 屋根材の部分交換
- 屋根の一部葺き替え
- 屋根の一部重ね葺き
- 棟板金の交換
- 棟瓦の設置し直し
- 雨樋修理
コーキング
コーキングとは、屋根や建物の接合部や隙間を埋めるために施す工事です。
屋根材や外壁に小さなすき間やひび割れができた時に行います。
雨漏りの原因箇所が小さく、損傷が経度な場合はコーキングで対処可能です。
費用相場
- 数千円~10万円
※損傷範囲や足場設置に有無によって異なる
対象となるトラブル
- 屋根材のひび割れ
- 小さなキズ
- コーキングの劣化
- 軽度の雨漏り
上のように、屋根下地まで損傷していないような軽度の損傷の際に行われます。
屋根材の部分交換
屋根材の部分交換とは、屋根の一部分のみを修理・交換する工事です。
屋根の一部が損傷した場合に行います。
全面修理に比べて工事費用を抑えることができるので、小さな損傷や特定の問題に対処するために行われることが多いです。
費用相場
- 1万円~5万円程度
※使用している屋根材や損傷範囲によって異なる
工事可能な屋根材
- スレート屋根
- 瓦屋根
スレート屋根や瓦の場合、部分的に損傷した屋根材を取り外すことができるので、屋根材の部分交換ができます。
対象となるトラブル
- 屋根材の欠け
- 屋根材の割れ
- 屋根材の剥がれ
- 軽度の雨漏り
台風や強風で物が当たって屋根材が一部分損傷した場合などによく行われます。
屋根の一部葺き替え
屋根の一部葺き替えとは、屋根の一部分を取り替える工事です。
屋根全体ではなく部分的に損傷している時に行います。
全面修理に比べて工事費用を抑えることができるので、小さな損傷や特定の問題に対処するために行われることが多いです。
ただし、屋根の一部葺き替えを行う場合は、棟板金交換工事も行う必要があります。
費用相場
- 5万円~30万円
※使用している屋根材や損傷範囲によって異なる
工事可能な屋根材
- スレート屋根
- 瓦屋根
- アスファルトシング屋根
- 金属屋根
対象となるトラブル
- 屋根材の欠け
- 屋根材の割れ
- 屋根材の剥がれ
- 屋根の部分的な損傷
- 軽度の雨漏り
台風や強風で物が当たって屋根材が一部分損傷した場合、屋根材が部分的に傷んできた場合などに行われます。
屋根の一部重ね葺き
屋根の一部重ね葺きとは、屋根の一部分のみに屋根材を重ね葺き(古い屋根材の上から新しい屋根材を設置する)工事です。
ただし、この工事は小さな範囲に行うことができないので、損傷している部位がある一面に行います。(例えば、北側一面など)
費用相場
- 5万円~30万円程度
※使用している屋根材や損傷範囲によって異なる
工事可能な屋根材
- スレート屋根
- アスファルトシング屋根
- 金属屋根
重ね葺きすると屋根が重くなるので、元々の屋根材が軽い素材の場合のみ行うことが可能です。
対象となるトラブル
- 屋根材の欠け
- 屋根材の割れ
- 屋根材の剥がれ
- 屋根の部分的な損傷
- 雨漏り
台風や強風で物が当たって屋根材が一部分損傷した場合や雨漏りの損傷個所が特定できない場合に行われることが多いです。
棟板金の交換
棟板金とは屋根のてっぺんにある部材で、屋根材の接合部を覆って雨水の侵入を防ぐ役割があります。
棟板金が外れたり釘が緩んだりした場合に、交換工事を行います。
棟板金の下にある下地まで傷んでいる場合は、下地の交換も必要になり、工事期間が1週間以上かかることも多いです。
費用相場
- 20万円~100万円
※屋根の広さや損傷の程度によって異なる
対象となるトラブル
- 棟板金の釘外れ
- 棟板金の外れ
- 棟板金の劣化
- 棟板金部分からの雨漏り
棟瓦の設置し直し
瓦屋根の場合は、屋根の天井に棟瓦が設置されています。
棟瓦を取り付けている漆喰が劣化してきて、棟瓦が外れてきた場合に設置し直す工事を行います。
費用相場
- 50万円~150万円
※屋根の広さや損傷程度によって異なる
工事可能な屋根材
- 瓦屋根
対象となるトラブル
- 棟瓦の外れ
- 棟瓦のズレ
- 棟瓦部分からの雨漏り
雨樋修理
屋根のはしに設置されている雨樋が損傷している場合に、雨樋の部分補修や全面交換を行います。
雨樋のトラブルが原因で雨漏りが発生することもあるので、雨漏りが発生した場合は雨樋の点検をすることも大切です。
費用相場
- 部分交換:1万円~5万円
- 全体交換:20万円~80万円
- 塗装工事:5万円~10万円
※損傷範囲や程度によって異なる
対象となるトラブル
- 雨樋のひび割れ
- 雨樋の外れ
- 雨樋の割れ
- 雨樋の経年劣化
このように、屋根の部分修理には多くの方法があります。
どの方法を選ぶかについては、工事を依頼する業者と話し合って決めることが大切です。
屋根の全体修理の概要と費用相場
屋根の全体修理には大きく分けると以下の2つの方法があります。
- 葺き替え
- 重ね葺き
重ね葺き
重ね葺きとは、古い屋根の上から新しい屋根を設置する工事のことです。
古い屋根の解体・撤去をしないので、葺き替え工事よりも工事費用や工事期間を抑えることができます。
しかし、屋根全体の重量が重たくなる、耐震性が低下する可能性がある、古い屋根のトラブルを直せないなどのデメリットもあるので慎重に工事方法を選択しましょう。
費用相場
- 80万円~250万円
※新しく設置する屋根材の種類や屋根の広さによって異なる
対象となるトラブル
- 屋根下地の損傷
- 屋根全体の経年劣化
- 雨漏り
葺き替え
葺き替えとは、古い屋根を解体・撤去して新しい屋根を設置する工事です。
重ね葺き工事よりも工事費用や工事期間がかかりますが、古い屋根を撤去するのでもともとの屋根のトラブルを一新することができます。
費用相場
- 100万円~300万円
※新しく設置する屋根材の種類や屋根の広さによって異なる
対象となるトラブル
- 屋根下地の損傷
- 屋根全体の経年劣化
- 雨漏り
屋根の部分修理のメリット・デメリット
ここでは、屋根の部分修理のメリット・デメリットを解説していきます。
部分修理のメリット | 部分修理のデメリット |
---|---|
全面修理よりもコストを抑えられる 全面修理よりも工事期間を抑えられる | 何度も補修が必要になることがある 屋根が傷むことがある 引き受けてくれる業者が少ない |
部分修理のメリット
全面修理よりもコストを抑えられる
屋根の部分修理の最も大きなメリットは、コストを抑えられるということです。
全面修理に比べて補修範囲が狭いので、補修工事にかかる費用を抑えられます。
しかし、屋根全体が劣化している場合は、補修してもすぐにまた他の場所が損傷して工事が必要になる場合が多く、長期的にはコストがかかってしまうことがあります。
屋根全体が劣化している場合は、全体修理を選択するのがおすすめです。
全面修理よりも工事期間を抑えられる
屋根の部分修理は全面修理と比べて工事期間を短縮することができます。
全面修理よりも補修範囲が狭いので、補修にかかる時間が短いです。
全面修理の場合は2週間程度かかることが多いですが、部分修理では1週間程度で終わることが多いです。
- 部分修理にかかる期間:約1週間
- 全面修理にかかる期間:約2週間
部分修理のデメリット
何度も補修が必要になることがある
屋根の部分修理はその場しのぎの解決になることが多く、問題の根本的な原因が解決されません。
そのために、何度も修理を繰り返す可能性があります。
その結果、長期的に見れば全面修理よりもコストがかかってしまうことも多いです。
屋根が傷むことがある
屋根の部分工事を行った時に、古い屋根材と新しい材料の間がフィットしないことがあります。
これが原因で新たなトラブルを起こすことも少なくありません。
また、部分修理の際に人が屋根の上で作業をするため、作業によって屋根が新たに傷んでしまうこともあります。
引き受けてくれる業者が少ない
屋根の部分修理は全面修理と比べて技術的に難しい場合が多く、しかも工事後のトラブルが起こる可能性が高いため、引き受けてくれる業者が多くありません。
特に、屋根自体が古い場合や損傷が大きい場合は、部分修理後のトラブルが多いので、全面修理を勧める業者が多いです。
屋根の全面修理のメリット・デメリット
ここでは、屋根の全面修理のメリット・デメリットを解説します。
全面修理のメリット | 全面修理のデメリット |
---|---|
屋根の機能性が向上する 屋根の美観が向上する 耐震性が上がる | コストがかかる 工事期間が長い |
全面修理のメリット
屋根の機能性が向上する
屋根の全面修理によって、屋根の損傷部位や劣化した部分を全て修正することができます。
これにより、雨漏りなどのトラブルを解決して、屋根の機能性を回復することが可能です。
屋根が本来持つ機能性が向上することによって、建物自体の快適性も上がります。
屋根の美観が向上する
古くなった屋根を新しい屋根に交換することで、屋根が一新されて建物自体の印象が生まれ変わります。
色褪せや汚れが取り除かれて新築のような外観になるため、資産価値が上がることも少なくありません。
耐震性が上がる
屋根の全面修理の過程で屋根自体の構造を補強する場合があり、これによって耐震性が上がることがあります。
さらに、軽い屋根材に変えることによって屋根の重量が下がり、地震に強い住宅にすることが可能です。
全面修理のデメリット
コストがかかる
屋根の全面修理の最も大きなデメリットはコストがかるということです。
修理範囲が広く大がかりな工事なので、どうしてもコストがかかってしまいます。
しかし、全面修理によって屋根のトラブルを一掃することができるため、当面屋根のメンテナンスは不要です。
長期的に見るとコストが安い工事方法だと言えます。
工事期間が長い
屋根の全面修理のもう一つのデメリットは、工事期間が長いということです。
最も工事期間がかかる葺き替えの場合は、屋根の解体や撤去作業が必要なので、少なくても2週間程度はかかります。
さらに、天候悪化などで工事期間が延長されることも多いので、全面修理を行う場合は雨が多い梅雨時期や雪が多い真冬は控えましょう。
雨漏りの原因
雨漏りの原因はさまざまですが、ここでは主な原因を解説しておきます。
雨漏りの主な原因は以下の通りです。
- 自然災害(台風・大雨など)
- 屋根の経年劣化
- 施工不良
自然災害(台風・大雨など)
台風や大雨などの自然災害が原因で屋根が損傷して雨漏りが発生することがあります。
例えば強風で飛んできた物が屋根に当たる、大雨によって屋根材が傷むなどのトラブルが多いです。
台風や大雨の後に雨漏りが起こった場合は、すばやく業者による点検・補修を受けましょう。
屋根の経年劣化
雨漏りの原因で最も多いのが屋根の経年劣化です。
紫外線や雨や風に常にさらされている屋根はどうしても経年劣化してしまいます。
経年劣化により、屋根材がひび割れたり、欠けたり、外れたりすることによって雨水が染み込み、雨漏りが起こってしまうことが多いです。
定期的に屋根の点検やメンテナンスを受けて、屋根の機能性を維持していきましょう。
施工不良
屋根工事を受けた後すぐに雨漏りが起こった場合は、施工不良が原因の可能性があります。
例えば、屋根材の取り付けが甘い、下地処理が適切でないなどの場合に雨漏りが起こります。
工事後すぐに雨漏りが起こった場合は、すぐに工事を受けた業者に連絡して補修してもらいましょう。
雨漏りの症状
雨漏りと言えば水がポタポタと落ちてくるといイメージを持たれることが多いですが、実際にはそれ以外の症状が起こることが多いです。
ここでは、雨漏りで起こることが多い主な症状をいくつか解説します。
天井にシミがある
雨漏りが起こると天井にシミができることがあります。
雨水が屋根や外壁の損傷を通じて侵入し、天井に悪影響を与えます。
天井にシミがあるのを見つけた時は、専門業者による点検を受けましょう。
カビ臭いにおいがする
天井のシミや水が滴るような雨漏りの症状がなくても、カビ臭いにおいがする場合は、雨漏りが起こっている可能性があります。
カビ臭いにおいの原因は、雨漏りによって湿気が溜まり、建物の構造部分にカビが発生することです。
このようなケースでは、目に見えない場所で雨漏りが進行している場合があるので注意が必要です。
ポタポタという音がする
雨水が建物の内部に侵入してきている場合にポタポタという音がすることがあります。
このような音がする場合は、目に見えない部分で雨漏りが進行している可能性が高いので早めに業者による点検を受けましょう。
床が漏れている
雨漏りが進行すると水滴が落ちてきて床が濡れることがあります。
室内に水が落ちてきている状態は、かなり雨漏りが進行している可能性が高いので、早めに補修工事を受けましょう。
上で紹介したような症状以外にも、いつもと違う症状や心配になるような症状があった場合は、できるだけ早く業者による点検を依頼しましょう。
雨漏りが起こったらまず確認しよう
実際に雨漏りが起こっていることに気が付いたら、驚いてどうすれば良いか分からないという人が多いです。
そこで、ここでは雨漏りが起こった時にまず確認すべきポイントを解説します。
雨漏りが発生している場所
雨漏りに気が付いたら、まずどこで雨漏りが起こっているのかを調べましょう。
水滴が落ちてくる場所だけでなく、どこから水が伝わってきているかについてもできる範囲で確認しておくことが重要です。
チェックポイント
- どこから雨漏りが発生しているか
- どの設備から雨漏りが発生しているか(屋根?外壁?ベランダ?など)
- どの部屋で雨漏りが発生しているか
雨漏りの症状
どのような症状が起こっているか、水漏れの量、水漏れが起こった時期、ポタポタという音がいつから鳴っているかなど、を確認しましょう。
水が漏れている部分だけでなく、天井や壁紙にも雨漏りの症状が出ていないか確認することが大切です。
チェックポイント
- 水漏れの量
- 水漏れが起こった時期
- 音がするかどうか
- 天井や壁紙のシミ
雨漏りが発生する条件
雨漏りがどのような条件で発生するかを確認することも大切です。
例えば大雨の時、強風の時に起こるかどうか、雨のたびに雨漏りが起こるかどうかなども確認しましょう。
チェックポイント
- 雨漏りが起こる雨の強さ
- 雨漏りが起こる雨の量
- 雨漏りが起こる風向き
- 雨漏りの継続時間
築年数
建物の築年数や外観の劣化程度を確認しましょう。
明らかに古い建物や寿命を超えた屋根の場合は、メンテナンスが必要である可能性が高いです。
チェックポイント
- 築年数は?
- 屋根の使用年数は?
- 前回屋根の塗装工事をした時期は?
建物の劣化状況
雨漏りが起こった際は、建物の劣化状況を確認しましょう。
チェックポイント
- 屋根の劣化状況
- 外壁の劣化状況
- 建物自体の劣化状況
- 害虫被害にあったことがあるか
- 大きな地震を経験したことがあるか
雨漏り修理はどの業者に依頼すれば良いか
実際に雨漏りが起こった時に、どの業者に依頼すべきか迷うという方が多いです。
そこで、ここでは雨漏り工事を依頼することができる業者を紹介します。
- 屋根板金業者
- 瓦工事業者
- 塗装業者
- リフォーム専門業者
- 住宅メーカー
屋根板金業者
屋根板金業者は金属屋根の補修や交換が専門の業者です。
金属屋根が破損している場合、新しく金属屋根に張り替えたい場合などは、屋根板金業者に依頼すると専門性の高い工事を受けることができます。
雨樋工事にも対応してくれる場合が多いので、雨樋のトラブルの際にも依頼するのがおすすめです。
瓦工事業者
瓦工事業者は瓦屋根工事に特化した業者です。
瓦の張り替えや瓦の補修工事を受けたい場合は、瓦工事業者を選びましょう。
瓦屋根のご自宅で雨漏りが発生した場合は、まず瓦工事業者に連絡してみるのがおすすめです。
塗装業者
塗装業者とは屋根や外壁の塗装工事を専門に行っている業者です。
小さな雨漏りや屋根トラブルへの対応をしてくれる場合もあるので、塗装業者に連絡してみるのもおすすめです。
多くの塗装業者は塗装工事だけでなく屋根の補修工事も請け負っています。
リフォーム専門業者
リフォーム専門業者とは、住宅や建物のリフォームを請け負う業者のことです。
リフォーム内容に応じた下請け業者と契約し、工事を行います。
そのため、実際に工事を行うのは下請け業者になるので、中間マージンが取られて費用が高くなることが多いです。
住宅メーカー
住宅メーカーとは主に新築で住宅を建てる業者のことです。
住宅メーカーはリフォーム工事を請け負うことも多いため、雨漏りなどのトラブルにも対応してくれます。
ただし、リフォーム業者と同じで実際の工事は下請け業者が行います。
そのため、中間マージンが必要で工事価格が高くなることが多いです。
屋根修理をお得にするためのコツ
屋根の補修工事には助成金や補助金が出ることがあります。
工事の前にお住いの自治体で工事の助成金があるかどうかを調べてから行うとお得に工事できる可能性があります。
助成金の種類にもよりますが、工事費用の10%程度戻ってくることもあります。
自然災害が原因の雨漏りは保険適用になることがある
台風・大雨・強風・ひょう・雪などが原因で屋根が破損して雨漏りが起こった場合は、火災保険が適用できる場合が多いです。
自然災害によって雨漏りが起こった場合は、まず保険会社に連絡して保険適用になるかについて確認しましょう。
ただし、屋根が古くてもともとひび割れなどがあった場合は、保険適用にならない可能性があるので注意が必要です。
業者選びのポイント
屋根工事を依頼する際には業者選びが重要なポイントです。
どのような業者を選ぶかによって、工事の質や仕上がりの満足度が変わってきます。
ここでは、屋根工事を依頼する際の業者選びのポイントを紹介します。
- 複数の業者で相見積もりを取る
- 評判や実績を確認する
- コミュニケーションが取れる業者を選ぶ
複数の業者で相見積もりを取る
屋根工事を依頼する業者を選定する際には、複数の業者から見積もりを取ってから決めることが大切です。
相見積もりを取ることによって各業者の価格設定やサービスの内容を比較して決定することができます。
相見積もりを取ることによって工事の内容についても詳しくなり、悪徳業者に騙される可能性を減らすことも可能です。
より質の高いサービスを納得できる価格で受けるために、相見積もりを取るようにしましょう。
評判や実績を確認する
屋根工事を依頼する業者を選ぶ際には、屋根工事の実績数が多い業者を選びましょう。
工事の事績数が多いほど、技術力が高いことが多いので、安心して工事を任せることができます。
また、周囲からの評判やインターネットのレビューは大変参考になります。
実際に工事を受けた人の意見を参考にしてみましょう。
コミュニケーションが取れる業者を選ぶ
業者の方の電話や直接会って話すことで、業者との相性を確認することが重要です。
コミュニケーションをスムーズに取れる業者は工事中の細かい要望も伝えやすく、満足度の高い工事を受けることができます。
安心して工事を任せられるような信頼できる業者を選ぶことが大切です。
まとめ
雨漏りが起こった際は屋根工事が必要なことが多いです。
屋根工事には部分修理と全面修理がありますが、工事費用だけを比べると部分修理の方がコストを抑えられます。
しかし、元々屋根が傷んでいた場合や屋根自体が古い場合は、全面修理をした方がお得になることも多いです。
屋根工事を選ぶ際には、工事価格だけでなく長期的なコストも視野に入れて選ぶようにしましょう。