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雨漏りで自分でできる応急処置方法とは?修理のコツや注意点について

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雨漏りで自分でできる応急処置方法とは?修理のコツや注意点について

雨漏りは、住宅自体や家電・家具にも被害が出る重大な問題です。

そのため、雨漏りを見つけた時には早急に修理を依頼する必要があります。

しかし、悪天候時や夜間など迅速な対応ができないタイミングでは、どうしたら良いのでしょうか?

雨漏りをそのままにして雨が降り続く状態では、家の中がビショビショになってしまう可能性も考えられます。

今回の記事では、自分でできる雨漏りの応急処置の方法と、注意点についてまとめました。

雨漏りを見つけてしまったという方は、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

雨漏りが起こる原因とは

雨漏りが起こる原因には、さまざまなものがあります。

ここでは、代表的な雨漏りの原因について解説します。

自宅に雨漏りの疑いがある場合は、その原因について考えてみてください。

経年劣化

住宅の雨漏りの原因で最も多いものは経年劣化です。

住宅の屋根や外壁は雨風・紫外線から家を守っています。

適切なタイミングで正しいメンテナンスをせずに経年劣化が進行すると、住宅内部まで雨水が侵入してしまうのです。

長く安全に住宅に暮らすためには、定期的に適切なメンテナンスを続ける必要があります。

外的要因

台風や強風による飛散物のせいで、屋根や外壁が損傷して雨漏りが起こることもあります。

外的要因による雨漏りは、突然発生するだけでなく急激に進行するものです。

外的要因の発生原因が自然災害である場合には、雨漏り修理に火災保険が活用できるでしょう。

雨漏り修理の火災保険については、記事の後半でご紹介します。

施工不良

住宅を建てたばかりでも、施工不良により雨漏りが起こる可能性があります。

例えば、防水シートの施工に問題があった・窓サッシの継ぎ目に隙間があったなどの場合は、雨水が住宅内に入り込んでしまうでしょう。

築浅の物件で雨漏りが起こった時には、施工不良の可能性も考えてみてください。

雨漏りが起こりやすい箇所の例

雨漏りが起こりやすい箇所の例

住宅の中でも雨漏りが発生しやすい箇所は4つに分類できます。

  • 屋根
  • ベランダ

屋根

屋根は住宅を雨水から守る役割を持ち、代表的な雨漏りが発生しやすい箇所の一つに該当します。

屋根の雨漏りの原因は、屋根材のひび割れ・経年劣化・自然災害による外的要因が多いです。

ベランダ

ベランダの防水シートが劣化すると、雨水が住宅内に入り込んでしまいます。

特にベランダは屋根や外壁と違い人が歩く・物を置くことから、劣化が進みやすい傾向があります。

また、防水シート自体に問題がなくても、排水溝の詰まりにより雨漏りが起こるケースも多いです。

窓と窓枠の隙間は雨水が侵入しやすい箇所の一つです。

施工不良・シーリングの劣化が窓の雨漏りの原因ですが、素人目では気が付きにくいでしょう。

窓の周辺にカビが生えている時には、窓の雨漏りを疑ってみてください。

外壁も屋根と同じように、雨や紫外線から住宅を守っています。

経年劣化により外壁塗装が剥がれたり外壁材の接合部分であるシーリング材が古くなったりすると、雨水の侵入を防ぎにくくなるでしょう。

雨漏りの応急処置の重要性

雨漏りの応急処置の重要性

雨漏り修理には特別なテクニックや知識が必要であり、本来であればプロに任せておくべきです。

しかし、台風の時や夜間など急ぎで雨漏り修理を依頼できないケースも多いでしょう。

自分で雨漏りの応急処置をすることで、次のような効果が得られます。

雨漏りによる被害が広がることを防ぐ

住宅内に雨水が侵入している状態を放置すれば、天井・床・壁が濡れて被害が拡大していきます。

壁のシミやカビが増えるなどの問題のみでなく、漏電による火災が起こる可能性もあるのです。

また、被害が深刻化・被害範囲が拡大することで、家の寿命にも悪い影響を与えてしまいます。

雨漏りの応急処置は、雨漏り被害を食い止める・進行を遅らせる役割を持つのです。

正しい処置をすれば修理にかかるコストを最小限に抑えられる

雨漏りの応急処置により被害を最小限に食い止めれば、雨漏り修理の必要な費用も抑えられます。

例えば、天井からの雨漏りを長時間放置すると床まで被害が広がりますが、床を濡らさないように処置をすることで、床の修繕は必要なくなるでしょう。

また、家電が濡れて壊れてしまう・家具がダメになってしまう問題も防げます。

雨漏りによる二次被害を防ぐための応急処置

雨漏りによる二次被害を防ぐための応急処置

雨漏りの被害の拡大を防ぐ効果がある応急処置には、次のようなものがあります。

すぐに用意できる取り組みを実施し、雨漏りの二次被害を防いでください。

バケツなどを使用して雨水による被害を抑える

天井から雨水が滴っている雨漏りでは、雨水で濡れてしまう箇所を増やさないようにバケツや洗面器などを設置します。

高い場所から水が滴ると、跳ね返りにより周囲を濡らしてしまう可能性があるため、容器の中には布や新聞紙を入れると良いでしょう。

給水シートや紙おむつを活用して雨水を吸収させる

雨漏りの箇所が窓のサッシなど狭い範囲かつ手が届く場所である場合には、オムツや給水シートを活用して雨水を吸収させます。

定期的に取り替えるようにすれば、周囲の壁や床への被害を抑えられるでしょう。

布でも代表可能ですが、給水シートの方が長時間より多くの水分を吸収できます。

また、バケツが置きにくい形状の場所にも活用可能です。

広範囲の雨漏りはビニールシートで対応する

広範囲の雨漏りには、ビニールシートを活用するべきです。

大きなビニールシートで床・壁・家具を覆えば、直接濡らさずに済むでしょう。

また、バケツや洗面器の下にビニールシートを敷くことで、水の跳ね返りによる被害も最小限に抑えられます。

ビニールシートが家にない場合には、ゴミ袋を広げて使うと良いでしょう。

ゴミ袋を切って広げれば、広範囲をカバーできます。

漏電リスクを下げる対策をする

雨漏りによる漏電は火災や感電リスクのある非常に危険な状態です。

特に古い物件では絶縁処理が不十分なケースもあり、漏電に注意しなければいけません。

また、コンセントやプラグは特に濡らさないように、ビニールなどを活用しましょう。

この際、濡れた手でコンセントやプラグに触れないように注意します。

何度もブレーカーが落ちる・何かが燃えた匂いがする時には、すぐに電気会社に相談してください。

雨漏りの応急処置でやってはいけないこと

雨漏りの応急処置でやってはいけないこと

雨漏りの応急処置では、次のようなことをしてはいけません。

誤った雨漏りの応急処置により、被害が拡大してしまう可能性があるのです。

ここでは雨漏りの応急処置の禁止事項をご紹介します。

雨漏りの箇所を防水テープなどで塞ぐ

雨漏りの応急処置のルールは、「雨漏りで濡れてしまう場所に対策をする」です。

雨水の侵入口である天井や壁に直接アプローチをすると、住宅内部に雨水が広がってしまう可能性があるのです。

住宅内に侵入した雨水は消えません。出口を防水テープなどで塞げば、別のルートに流れていくだけだと考えてください。

雨漏り箇所に板などを打ち付けて塞ぐ

室内から板を打ちつけて雨水の侵入箇所を塞ぐという手段も、先ほどと同じ理由で避けるべきです。

出口を塞げば、雨水は別のルートに流れていきます。

また、板を打ちつけるためにできた穴から被害が拡大したり、水分の重みで打ち付けた板が突然外れたりする危険性もあるため、想定外の怪我につながる可能性があります。

屋根に登って雨漏りの原因を探る

本来、雨漏りの修理では屋根の上からのアプローチが必要です。

しかし、高い場所での作業には特別なテクニックと器具を用意しなければいけません。

高所作業を自分で行うと、大きな事故につながる可能性があるでしょう。

また、屋根の上を人が歩くことで被害が拡大するリスクも存在します。

雨が止んだからといって、自分で屋根の上からブルーシートをかけるようなことは、絶対にしてはいけません。

屋根の上からの修理は、プロに任せてください。

自分でできる雨漏りの調査

自分でできる雨漏りの調査

雨漏りの有無を自分で調べたいと考えている方は次のような方法を活用しても良いでしょう。

もちろん素人では難しいケースが多いですが、やってみる価値はあります。

散水調査をしてみる

散水調査とは、文字通り水を壁や屋根にかけて雨漏りの有無を確認する調査方法です。

水は下に流れるため、水は上からではなく下からかけるようにしてください。

徐々に水をかける高さを上げていけば、雨漏りが発生した高さに問題がある可能性が高いことになります。

また、数分間水をかけただけでは雨漏りの症状が確認できないケースも多いため、30分程度散水を続けましょう。

30分以上散水しても雨漏りが起こらない場合には、雨漏りの可能性が低いと言えます。

目視検査

雨漏りが目視チェック可能な部分に存在する場合は、ひびや隙間の有無の確認で雨漏り箇所が見つけられる可能性があります。

自分で目視検査をする時には、次のポイントをチェックすると良いです。

  • 屋根材のズレ
  • 外壁の繋ぎ目にあるシーリングの劣化
  • 外壁・ベランダ・外壁のひび
  • 屋根のひび(屋根が上からチェックできる立地の場合)
  • 窓サッシの隙間
  • 給排水管の隙間
  • 雨樋の詰まりや破損

ただし、屋根の様子を確認したいからと言って、無闇に屋根に登るようなことをしてはいけません。

屋根材を破損させてしまう・落下事故につながるリスクがあるでしょう。

雨漏りの応急処置の後はプロに修理を依頼する

雨漏りの応急処置の後はプロに修理を依頼する

雨漏りの応急処置が済んだ後は、プロに修理を依頼してください。

応急処置はあくまで一時的なものであり、そのままの状態で放置してはいけません。

見えない部分で雨漏りが進行する可能性が高い

「雨漏りが応急処置で落ち着いた」と考えるのは非常に危険です。

目に見えない住宅内部に雨水が広がり続けている可能性があるでしょう。

一時的な応急処置では、雨漏りの根本的な原因の解決はできません。

また、雨の量や強さ・風の向きによって、一時的に雨漏りが間逃れているケースもあります。

雨漏りを放置することのリスク

雨漏りを放置すると、次のような問題が起こる可能性があります。

  • 湿気のせいで室内にカビが発生する
  • 住宅の構造部分が腐食する
  • シロアリが繁殖して住宅の強度を下げる
  • 住宅の寿命が短くなる
  • 住宅の資産価値が下がる
  • 漏電による火災が起こる

雨漏りの進行により、住宅のみでなく家族の健康も害されるリスクが存在します。

このような問題を防ぐためにも、雨漏りの修理は必ずプロに依頼してください。

雨漏り修理にかかる必要の目安

雨漏り修理にかかる必要の目安

雨漏り修理は被害の規模により修理に必要な費用が変わります。

雨漏りの修理を考えている方は、費用相場を把握しておきましょう。

部分的な雨漏り補修の場合

雨漏りの被害が軽微な場合には、一部の補修で雨漏りの問題を改善できます。

工事内容費用相場
コーキング剤による補修5万円〜10万円
釘の打ち直し10万円〜40万円
漆喰補修10万円〜50万円
板金交換2万円〜5万円/1箇所
瓦交換2万円〜3万円/1枚

雨漏りの被害が少ないうちに修理をすることで、費用を抑えられるでしょう。

屋根の塗装や葺き替え工事をする場合

雨漏りの被害が大きく、屋根の交換をする葺き替えや既存の屋根の上に新しい屋根をのせるカバー工法が効果的です。

工事内容費用相場
屋根の塗装30万円〜90万円
外壁塗装60万円〜100万円
屋根の葺き替え工法50万円〜200万円
屋根のカバー工法70万円〜150万円

規模が大きな雨漏り修理に必要な費用は、住宅の大きさや立地により異なります。

雨漏り修理を業者に依頼する時に知っておくべきポイント

雨漏り修理を業者に依頼する時に知っておくべきポイント

雨漏り修理を業者に依頼する時には、次のポイントを知っておきましょう。

台風の時期には予約が混み合う

雨漏りは大雨や強風の時に起きやすいことから、台風の時期には雨漏りが起こるリスクが高まります。

そのため、雨漏り修理業者は台風の時期に忙しくなるのです。

雨漏りの兆候を感じている場合には、台風の時期が来る前に依頼をしておくべきでしょう。

依頼の際には状況を細かく伝える

雨漏り修理を依頼する時には、雨漏りの状況を具体的に細かく説明してください。

どのような天気の時に、どの程度の被害があったのかをまとめておきましょう。

可能であれば、スマホで動画や写真を撮影しておくと良いです。

突然の雨漏りを予防するためにできること

突然の雨漏りを予防するためにできること

突然雨漏りが起こってしまう問題を防ぐためには、次のような取り組みが効果的です。

定期的に必要なメンテナンスを行う

屋根・外壁の塗装の耐久年数は10年間〜15年間です。

特に屋根は雨風や紫外線のダメージを受けやすく、気がつかないうちに劣化が進んでしまうのです。

  • また、屋根材ごとに寿命も異なります。
  • スレート瓦:20年〜25年
  • ガルバリウム鋼板:30年〜40年
  • セメント瓦:30年〜40年
  • 日本瓦:50年〜100年

塗装の耐久年数と屋根材の寿命の両方を正しく把握し、日頃から必要なメンテナンスを続けてください。

雨漏りの兆候を見極めておく

雨漏りの兆候に気がつけば、雨漏りが起こる前に必要な対策が施せます。

雨漏りの兆候の例は、以下を参考にしてください。

  • 外壁または内装にシミができている
  • どこからか水がポタポタと滴る音がする
  • 住宅全体または一部がカビ臭い
  • 天井の照明器具に水が溜まっている
  • クロスに浮きや剥がれがある
  • 窓枠付近が濡れている
  • ベランダや外壁にひびがある

雨漏りの兆候に気付いた時には、業者に雨漏り点検を依頼しましょう。

雨漏りの被害が進行する前に修理をすれば、修理費用を抑えられる可能性があります。

雨漏り修理には火災保険が適応されることもある

雨漏り修理には火災保険が適応されることもある

雨漏りの修理には火災保険が適用になる可能性があります。

契約している保険の契約内容により異なりますが、台風を含む自然災害が原因で発生した雨漏りの修理には火災保険が使えるケースが多いでしょう。

自然災害後に雨漏りが始まった時には、まず契約済みの保険会社に問い合わせてください。

雨漏り修理に火災保険を使う時の注意点

雨漏り修理のために火災保険を使う時には、DIYで雨漏り修理をしないでください。

自然災害が原因で起こった雨漏りでも、中途半端に手を加えたことで原因が曖昧になる可能性があるのです。

DIYのせいで雨漏りが発生したと判断された場合、火災保険が利用できなくなってしまうでしょう。

雨漏り修理の応急処置の方法で紹介したように、雨水の侵入口には手を加えず、床や壁が濡れないような処置をしてください。

まとめ

特に被害が大きな雨漏りでは、短時間で広範囲が濡れてしまいます。

床・壁・家具・家電がビショビショになれば、必要な修繕費も増えてしまうでしょう。

雨漏りの被害を最小限に抑えるためには、正しい方法で応急処置をすることが大切です。

応急処置により、雨漏りの被害を広げずに修理までの時間を過ごせます。

突然の雨漏りに動揺してしまう人は多いですが、この記事を参考に適切な処置をしてください。

この記事の監修者

株式会社菊地板金工業、代表取締役、菊地社長

菊地正秀

株式会社菊地板金工業 代表取締役

宮城県仙台市出身、屋根・外壁板金工事歴30年

18歳から建築工事にはじまり、屋根、外壁工事や水道、基礎工事と建設業の様々な分野で、幅広い知識と現場経験を習得。
建物の主要構造物となる『屋根』において金属板金を自由自在に施工する奥深さに魅力を感じ、25歳で屋根工事を専門とする一人親方として、独立。
平成23年に株式会社菊地板金工業を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。
以上の経験をもとに、リフォームのトラブルを回避できる情報を、「失敗ゼロ!屋根・外壁工事研究会」として、皆様に発信している。