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コラム

屋根塗装の時期の目安とは?屋根材別の劣化症状や適切な期間について

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屋根塗装の時期の目安とは?屋根材別の劣化症状や適切な期間について

屋根塗装は家の美観を守り、耐久性を維持するために必要なメンテナンスの一つです。

雨や風にさらされている屋根塗装はどうしても劣化してしまうため、定期的な塗り替えをする必要があります。

塗り替えの目安となる時期は屋根材によって異なるため、屋根材別の寿命や劣化症状を知っておくことが大切です。

そこで、ここでは屋根塗装の寿命やメンテナンスの目安となる症状を屋根材別に解説します。

そろそろ屋根塗装のタイミングが近いという方は、ぜひ参考にしてみてください。

屋根塗装とは

屋根塗装とは、建物の屋根に塗料を塗る工事のことです。

塗装には屋根の見た目を美しく整え、屋根材を保護し、建物の耐久性を維持する効果があります。

特に日本のように雨や台風が多い厳しい気候条件の土地では、定期的な塗装で屋根を守ることが大切です。

屋根塗装が必要な理由

ここでは、屋根塗装が必要である主な理由を3つ解説します。

  • 建物の耐久性を高める
  • 建物の美観を向上させる
  • エネルギーコストを削減する

建物の耐久性を高める

屋根は毎日紫外線・雨・風・温度変化などの厳しい気候にさらされ続けています。

これらの厳しい気候から建物を守るために、屋根は重要な設備です。

その屋根の防水性や耐候性を高めるために一役買っているのが屋根塗装です。

定期的に塗装メンテナンスを行うことによって屋根材の劣化を防ぎ、長期に渡り建物を守ることができます。

建物の美観を向上させる

屋根は建物全体の外観に大きく影響します。

新たに塗装をすることで建物の見た目は一気に美しくなり、清潔で新しい印象に変えることが可能です。

家全体の美観を向上させることで、不動産の資産価値を維持、時には向上させる効果も期待できます。

建物の外観を美しくするために、定期的な屋根塗装は大切です。

エネルギーコストを削減する

塗布する塗料によっては屋根の反射率を高めて、太陽熱の吸収を軽減させてくれる場合があります。

その結果、建物が暑くなりすぎず、エアコンの利用を抑える効果が期待できます。

住んでいる地域の環境に合った塗料を選択することで、経済的なメリットを得ることも可能です。

このように、屋根や建物の機能性を長期的に維持するためには、屋根塗装は重要なメンテナンスです。

屋根塗装のタイミングは屋根材によって違う

屋根塗装は「10年に1度が目安」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。

しかし、正確には屋根材の種類や屋根の劣化状況によって塗装時期は異なります。

塗装のタイミングを知るためには、お住いの住宅で使用している屋根材の寿命や劣化症状を知っておくことが重要です。

屋根塗装をすべきタイミングや劣化症状

屋根塗装をすべきタイミングや劣化症状

屋根塗装に適した時期は屋根材の種類や劣化状況によって異なります。

ここでは、屋根塗装をすべきタイミングや目安となる劣化症状を屋根材別に解説していきます。

ガルバリウム鋼鉄

ガルバリウム鋼鉄とは、アルミ・亜鉛・シリコンなどでコーティングされた金属性の素材です。

新築の屋根に採用されるだけでなく、リフォームでも多大な人気があります。

サビにくく、熱にも強く、軽量で耐震性が高い、耐久性が高いというメリットがありますが、衝撃に弱く凹みやすい、ややコストが高い、周辺環境の影響を受けやすいというデメリットもあります。

塗布した塗料に種類にもよりますが、20年ごとに塗装を行いましょう。

耐用年数:20~30年

ガルバリウム鋼鉄の耐用年数は、20年~30年だと言われています。

しかし、海岸近くや高温多湿の環境では劣化しやすいため、耐用年数が短くなることも多いです。

劣化症状

ガルバリウム鋼鉄の主な劣化症状は以下の通りです。

  • サビ
  • 剥がれ
  • 色褪せ
  • チョーキング
  • ひび割れ
  • 屋根材の浮き・欠け
  • 雨漏り

上のような症状はガルバリウム鋼鉄が劣化してきた時に現れる症状です。

劣化症状を見つけたら早めに専門業者に連絡して、点検や補修工事を受けましょう。

スレート屋根

スレート屋根とは、セメントを主成分としている屋根材です。

天然石を利用したスレートもありますが、一般の住宅で使用されることは稀です。

見た目が美しく、耐久性や耐火性が高く、環境に優しいという特徴があります。

しかし、防水性がやや低く、衝撃に弱いという特徴もあるので、定期的な塗装が必要です。

塗布した塗料に種類にもよりますが、5年~15年ごとに塗装を行うのがおすすめです。

耐用年数:20~25年

スレート屋根の耐用年数は、20年~25年だと言われています。

しかし、海岸近くや高温多湿の環境では劣化しやすいため、耐用年数が短くなることも多いです。

劣化症状

スレート屋根の主な劣化症状は以下の通りです。

  • 色褪せ
  • 反りかえり
  • コケ
  • ひび割れ
  • 欠け
  • 雨漏り

上のような症状はスレート屋根が劣化してきた時に現れる症状です。

劣化症状を見つけたら早めに専門業者に連絡して、点検や補修工事を受けましょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングルとは、ガラスとアスファルトを基本としたシート状の素材です。

防水性やデザイン性が高いにも関わらずコストが安いという特徴があります。

あらゆる外観に似合うため、日本だけでなく海外でも人気です。

コケ・サビの影響を受けやすいので10年~15年ごとには塗装を行いましょう。

耐用年数:20年~30年

アスファルトシングの耐用年数は、20年~30年だと言われています。

しかし、海岸近くや高温多湿の環境では劣化しやすいため、耐用年数が短くなることも多いです。

劣化症状

アスファルトシングルの主な劣化症状は以下の通りです。

  • 剥がれ
  • 色褪せ
  • コケ・藻の発生
  • 塗膜の膨れ
  • 塗膜の剥がれ
  • 屋根材の剥がれ・欠け
  • ひび割れ
  • 雨漏り

上のような症状はアスファルトシングが劣化してきた時に現れる症状です。

劣化症状を見つけたら早めに専門業者に連絡して、点検や補修工事を受けましょう。

トタン屋根

トタン屋根とは、亜鉛でコーティングされた鉄板を材料とした素材です。

軽量で耐震性が高い、コストが安い、雨漏りが起こりにくい構造、というメリットがありますが、サビやすく、断熱性が低いというデメリットもあります。

高度成長期には住宅の屋根として選ばれることが多かったですが、最近は住宅の屋根として選ばれることは少ないです。

トタン屋根はサビやすい性質があるので10年ごとには塗装を行いましょう。

耐用年数:25年~30年

トタン屋根の耐用年数は、25年~30年だと言われています。

しかし、海岸近くや高温多湿の環境では劣化しやすいため、耐用年数が短くなることも多いです。

劣化症状

トタン屋根の主な劣化症状は以下の通りです。

  • サビ
  • 腐食
  • 穴あき
  • へこみ
  • 塗膜の剥がれ
  • 色褪せ
  • 屋根材の浮き・欠け
  • 雨漏り

上のような症状はトタン屋根が劣化してきた時に現れる症状です。

劣化症状を見つけたら早めに専門業者に連絡して、点検や補修工事を受けましょう。

セメント瓦

セメント瓦とは、砂と水を混ぜ合わせて形成された素材です。

コストが安く、施工期間が短いというメリットがありますが、やや寿命が短く、劣化するのが早いというデメリットがあります。

高度成長期に人気がありましたが、最近は住宅屋根に新しく設置されることは少ないです。

劣化速度が入いため5年~10年で塗装メンテナンスをしましょう。

耐用年数:30年~40年

セメント瓦の耐用年数は、30年~40年だと言われていますが、設置環境によっては耐用年数が短くなることも多いです。

劣化症状

セメント瓦の主な劣化症状は以下の通りです。

  • 色褪せ
  • コケ・カビの発生
  • 屋根材のひび割れ・欠け

上のような症状はセメント瓦が劣化してきた時に現れる症状です。

劣化症状を見つけたら早めに専門業者に連絡して、点検や補修工事を受けましょう。

日本瓦

日本瓦とは、日本の伝統的な屋根材で、歴史的な建物や古くからある家屋に使用されています。

素焼きの陶器製で、耐久性・耐火性に優れており、高温多湿な日本の環境に適しています。

しかし、重さがあるため設置する建物は頑丈な造りでなければなりません。

日本瓦は塗装によるメンテナンスは不要です。

耐用年数:50年~100年

日本瓦自体の耐用年数は50年~100年ですが、屋根下地や屋根を固定している漆喰などのメンテナンスは定期的に行う必要があります。

メンテナンスの目安

日本瓦の主な劣化症状は以下の通りです。

  • 漆喰のひび割れ
  • 瓦のズレ
  • 瓦のひび割れ・欠け・欠落

このような症状が表れた場合は、専門業者による点検や補修を受けましょう。

屋根の塗装工事に適した時期は春と秋

屋根の塗装工事は基本的に年中できる工事ですが、工事に向いている時期と逆に向いていない時期があります。

日本において屋根の塗装工事をするのに向いている季節は「春・秋」です。

どちらの季節も温度・湿度が安定しており、大雨や強い風が少ないので、屋根塗装に向いています。

ただし、北海道は気温が低いため夏に行うのがおすすめです。

屋根の塗装工事に適していない時期

逆に屋根塗装工事に適していないのは、雨が多い梅雨時期、気温が高い真夏、気温が低い真冬です。

梅雨雨が多くて湿度が高い条件では、塗料が乾燥しにくく、仕上がりの質に影響を与える可能性があります。
また、雨が多く作業が進みにくいことから工期が延びることも多いです。
特に気温が低い寒冷地では、塗料が乾きにくくて作業が進まない可能性があります。
塗料が適切に乾燥するためには、10℃以上の気温で一定した状態がベストです。
夏は紫外線が強くて気温が高すぎるために、早く塗料が乾燥しすぎてしまう可能性があります。
夕立やゲリラ豪雨などが多く天候が変わりやすい時期でもあるので、真夏の作業は避けた方がよいでしょう。

屋根塗装工事に向いている時期は、人が過ごしやすい気候で、逆に向いていない時期は人が

過ごしにくい気候です。

地域によって気候や環境が異なるので、その地域で過ごしやすい時期に工事を依頼しまし

ょう。

屋根塗装にかかる期間

屋根塗装工事にかかる期間は、屋根の広さや材質や形状によって異なりますが、一般的に1週間~2週間です。

春や秋のように人気が高い時期は、なかなか予約が取れないので、早めに連絡しましょう。

屋根塗装工事の流れ

では、屋根塗装工事はどのような流れで行うのでしょうか。

ここで屋根塗装工事の流れを簡単に紹介します。

  1. 複数の業者で見積もりを取る
  2. 業者を決定して契約する
  3. 工事を始める
  4. 足場設置をする
  5. 屋根の清掃をする
  6. 下地処理をする
  7. 下塗りをする
  8. 上塗りをする
  9. 仕上げをする
  10. 清掃をする
  11. 足場を解体する
  12. 引き渡し

一般的に、このような流れで塗装工事が行われます。

業者選定の期間を合わせると数か月以上かかることもあるので、劣化症状を見つけた際は、できるだけ早く動くようにしましょう。

屋根塗装にかかる費用相場

屋根の塗装工事にかかる費用相場は、一般的な30坪の住宅で、50万円~100万円程度です。

ただし、使用する塗料や建物の状態、足場の設置によって費用は変動します。

同じ工事を依頼しても業者によって費用が異なるので、複数の業者で見積もりを取って、あなたの予算や目的に合う業者を選択しましょう。

屋根塗装をお得に行う方法

屋根塗装をお得に行う方法

屋根塗装をするためにはある程度大きな費用がかかります。

そこで、ここでは少しでもお得に屋根塗装工事を受けるためのポイントを紹介します。

複数の業者で見積もりを取る

屋根の塗装工事の価格は業者によって大きく異なります。

そのため、最初に見積もりを受けた1社目で契約せずに、複数社で見積もりを取って、比較してから業者を選ぶことをおすすめします。

見積もり書を確認する時には、追加費用が発生しないか、工事内容が詳しく記載されているかについても確認しましょう。

業者が忙しい時期は避ける

屋根塗装は春や秋に需要が多いため、屋根塗装業者が忙しくなります。

季節や気温を考えると春や秋がおすすめですが、繁忙期は費用が高くなることが多いので、コストを考えると他の季節を選んでもよいでしょう。

業者によって繁忙期が若干異なるので、費用が下がりやすい季節を聞いてみるのもおすすめです。

自社で施工する業者を選ぶ

屋根塗装を依頼するなら自社で施工している業者を選ぶようにしましょう。

自社で施工している業者に依頼すれば、下請けに出さないので中間マージンが発生せず、結果的にコストを削減することができます。

同時に外壁工事をする

お得に屋根塗装工事を受けたいなら、外壁工事と同時に行うのがおすすめです。

外壁工事も屋根工事もどちらも足場設置が必要ですが、同時に行うことで足場代を抑えることができます。

足場代だけで40万円~50万円かかることも多いので、足場が必要な工事をまとめて行うのがおすすめです。

信頼できる業者の選び方

信頼できる業者の選び方

屋根塗装工事を依頼する業者を選ぶ際には信頼できる業者を選ぶことが大切です。

どのような業者を選ぶかによって仕上がりの質や工事の満足度が変わってきます。

ここでは、信頼できる業者選びのポイントを紹介します。

評判・実績が良い業者を選ぶ

信頼できる業者を選ぶためには、その業者の評判や実績を確認しましょう。

実績が多い業者はそれだけ知識や技術が高いことが多いため、安心して工事を任せることができます。

また、実際に工事を受けた方からの評判は大変参考になります。

地元の業者であれば、地域の評判を聞いてみると良いでしょう。

インターネットの掲示板や口コミを確認するのもおすすめです。

コミュニケーションが取りやすい業者を選ぶ

工事を進めていく上で、業者との円滑なコミュニケーションは非常に重要です。

初回の打ち合わせや電話対応の速さ、質問に対しての答え方が明確かどうかをしっかりと見極めましょう。

顧客のニーズや思いをしっかりと読みとって、適切に対応してくれる業者を選ぶことが大切です。

施工後の保証が良い業者を選ぶ

施工後の保証が充実しているかも業者選びの大切なポイントです。

保証期間の長さ、補償範囲、補償の利用方法などをしっかりと確認しましょう。

アフターフォローが充実している業者は、工事に自信があることが多く、技術力が高い可能性が高いです。

見積もりの際に、アフターフォローの内容についても確認しておきましょう。

訪問業者には注意する

訪問業者の中には、強引に契約を取って適当な工事を行う悪徳業者が紛れていることがあります。

全ての訪問業者が悪徳業者というわけではありませんが、一部の訪問業者の中には悪徳業者が紛れているため、注意が必要です。

訪問当日に契約を進める業者や口調が荒い業者、見積書があいまいな業者などには注意しましょう。

屋根塗装はDIYではなく業者に依頼しよう

屋根塗装はDIYではなく業者に依頼しよう

なかには屋根塗装をDIYしたいという方もいますが、屋根塗装工事は専門業者に依頼するようにしましょう。

屋根塗装は高所作業なので危険を伴います。

プロでも足場を設置して安全を考慮しながら行うほど危ない作業なので、素人がDIYするのはおすすめできません。

また、屋根塗装には専門知識や技術が必要です。

素人作業をすると反って屋根を傷めてしまうこともあるので、プロに工事を依頼するのがおすすめです。

屋根の劣化症状を見つけたら早めの補修が大切

屋根はどうしても劣化してしまう設備です。

しかし、建物の一番上で雨や風から守ってくれる重要な設備でもあるので、定期的なメンテナンスで機能性を維持する必要があります。

劣化症状を見つけたら早めに補修を行うようにしましょう。

すばやく補修工事を行うことで、屋根を長持ちさせて建物自体の寿命を延ばす効果が期待できます。

まとめ

屋根の塗装工事は建物のメンテナンスで非常に重要です。

塗装の適切なタイミングを見極めることで屋根の耐久性を高め、建物の寿命を延ばすことができます。

塗装のタイミングは屋根材によって異なるため、それぞれの屋根材が劣化した時に現れる症状を把握しておくことが大切です。

お住いの建物の屋根の屋根材が何なのかを確認して、一度点検してみましょう。

この記事の監修者

株式会社菊地板金工業、代表取締役、菊地社長

菊地正秀

株式会社菊地板金工業 代表取締役

宮城県仙台市出身、屋根・外壁板金工事歴30年

18歳から建築工事にはじまり、屋根、外壁工事や水道、基礎工事と建設業の様々な分野で、幅広い知識と現場経験を習得。
建物の主要構造物となる『屋根』において金属板金を自由自在に施工する奥深さに魅力を感じ、25歳で屋根工事を専門とする一人親方として、独立。
平成23年に株式会社菊地板金工業を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。
以上の経験をもとに、リフォームのトラブルを回避できる情報を、「失敗ゼロ!屋根・外壁工事研究会」として、皆様に発信している。