「天井にシミができた」
「上から水が漏れてきた」
そういった場合は、雨漏りをしている可能性が高いです。
いざ雨漏りが発生したら、どうすれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、雨漏りを見つけたときの応急処置方法についてまとめています。
雨漏りでお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
雨漏りが起こる原因
まずは雨漏りが起こる原因を見ていきましょう。
雨漏りが起こる主な原因は、主に3つあります。
経年劣化
一番の原因は、経年劣化によるものです。
屋根や外壁は雨や風を受けるため、どうしても劣化するスピードが早くなります。
劣化を防ぐために塗装されていますが、約10年程度で効果が無くなると言われています。
また家屋内には防水シートが敷かれていますが、こちらの寿命も15~20年が目途です。
雨漏りを未然に防ぐためには、10~15年ほどで塗装を塗り直したり防水シートを取り換えたりしなければいけません。
自然災害
次に多い原因が、自然災害によるものです。
特に台風で瓦が飛んでしまったり、ズレてしまったりする被害が多いです。
屋根に瓦がしっかりハマっていないと、雨漏りが発生してしまいます。
また地震で壁にヒビが入り、雨漏りが発生することもあります。
自然災害の後に雨漏りが発生した場合は、屋根の不具合や壁にヒビがないかを調べましょう。
施工不良
新築やリフォーム後の家で、雨漏りが発生することがあります。
そういった場合は、施工不良が原因のことが多いです。
費用を安くするために必要な工程を飛ばしてしまい、雨漏りの原因になることがあります。
また屋根修繕の専門的な知識がない業者が、誤った施工をしてしまった可能性もあります。
新築の購入後やリフォーム後に雨漏りを見つけた場合は、早急に施工した会社へ連絡しましょう。
雨漏りが起こりやすい場所はどこ?
雨漏りは屋根から発生していると考えていませんか。
実は屋根以外にも、雨漏りが起こりやすい場所があります。
屋根
雨が降った後、すぐに雨漏りが発生した場合は、屋根が原因であることが多いです。
屋根の施工不良や、台風などの災害で瓦がズレることで発生します。
経年劣化で屋根材が傷み、雨漏りになることもあります。
天窓
天窓はプライバシーを守りながら採光が良くなるため、設置したい方も多いでしょう。
しかし天窓は、雨漏りが発生する原因にもなります。
天窓は雨や風が直接あたるため、劣化しやすいです。
窓枠と屋根の間にあるコーキングが劣化すると、隙間から雨が入ってきてしまいます。
ただし天窓から水が落ちてきた場合、結露の可能性もあります。
外壁
外壁のヒビから、雨漏りするケースがあります。
外壁のデザインによってはヒビが分かりづらく、見逃しやすい箇所です。
また外から見て少しのヒビでも、中は大きく欠けていることもあります。
サッシ
サッシの周りの隙間を埋めるゴムをコーキングと言います。
コーキングが劣化してしまうと、隙間から雨水が入ってしまうことがあります。
サッシからの雨漏りは、少量の場合が多いです。
タオルで拭くだけで処理できますが、放置しておくと周辺にカビが生える原因になるので注意が必要です。
ベランダ
ベランダは屋根と同様に、雨や風の影響を受けやすい箇所です。
そのためベランダは、ウレタンやシートで防水加工されています。
しかし、雨や太陽の光で劣化してしまうと、防水の効果が低下し、雨漏りの原因となってしまいます。
雨漏りを防ぐには、防水層を再形成する工事が必要です。
屋上
もし屋上がある場合は、雨漏りの原因となることがあります。
屋上は屋根のように勾配がなく、雨が溜まりやすいため、雨漏れを起こしやすいです。
また経年劣化によるひび割れから、雨が漏れてしまうことがあります。
雨漏りの箇所を見つける方法
雨漏りの箇所を見つけないと、応急処置ができなくて困ることでしょう。
ここでは、雨漏りの箇所を特定する方法について解説します。
目で見つける
まずは、目で見て確認してみましょう。
天井から雨が落ちてくる場合は、屋根や外壁に不具合がある可能性が高いです。
屋根の瓦がズレていないか、外壁にヒビがないかを見てみましょう。
また天窓や外壁の窓のコーキングが劣化して、隙間ができていないかを確認しましょう。
ただし屋根や天窓の確認作業は、高い場所で行うため危険が伴います。
確認作業をする際は、安全を確保して行わなければいけません。
もし自分で見るのは無理だと感じたら、業者を呼んで確認してもらいましょう。
散水して見つける
雨が降っている状態を再現して、雨漏りしている箇所を調べる方法です。
屋根や外壁に向かって30分ほど水をかけ続け、雨漏りしている場所を見つけます。
時間が長いと感じるかもしれませんが、水をかける時間が短いと雨漏りが再現できません。
雨漏りしている正確な箇所を見つけるために、最低30分は水をかけ続けましょう。
雨漏りの応急処置方法
雨漏りしている箇所を見つけたら、二次被害を防ぐため、まずは応急処置を行うことが大切です。
ここでは、応急処置の方法をお伝えします。
バケツで水を受ける
天井から水が落ちてくる場合は、バケツで水を受けましょう。
数か所から雨漏りしている場合は、風呂桶や大きめの鍋などを使うのもありです。
広範囲に渡って雨漏りがある場合は、ビニールで雨漏りの範囲を上手に囲って、バケツに水を誘導しましょう。
水がバケツに溜まったら、小まめに捨てることが大切です。
もしオムツやペットシートがあれば、中に入れておくと水を吸い取ってくれます。
吸水シートを敷く
吸水シートは、たくさんの水を吸い取ってくれるとても便利なアイテムです。
床に敷くことで、雨漏りで落ちてきた水を吸収してくれます。
製品によっては、10リットルの水を5〜10分ほどで吸い取ってくれます。
しかも天日干しすれば、何度でも使える優れものです。
防水シートはホームセンターに売っているので、いざという雨漏りの時のために購入しておくと良いでしょう。
雑巾で吸い取る
壁や窓からの少量の雨漏りは、雑巾で吸い取ってしまいましょう。
染み出るような雨漏りであれば、雑巾で十分に吸収できます。
窓が原因の場合は、カーテンが濡れる前に外しておきましょう。
ブルーシートを被せる
屋根の上での作業ができる方は、次の雨に備えてブルーシートを被せましょう。
まずはブルーシートと土嚢袋を用意します。
屋根上の雨漏りの原因となっている箇所を見つけたら、ブルーシートを被せて土を入れた土嚢袋で固定します。
ただし屋根の上は危険を伴います。
無理に行うと転倒して怪我をしてしまう可能性が高いです。
そのため、屋根上で作業をする場合は、屋根が濡れておらず、晴れた日に2人以上で作業しましょう。
少しでも無理だと感じたら、屋根の応急処置は業者に依頼しましょう。
ブレーカーをチェックする
雨漏りで漏電していないかをチェックしましょう。
まずはすべてのブレーカーをオフにします。
次にアンペアブレーカースイッチをオンにして、他のスイッチを1つずつオンにしていきます。
もしオンにした途端ブレーカーが落ちた場合は、漏電している可能性が高いです。
ブレーカーが落ちた箇所の電源は、火災を防止するためにオフにしておきましょう。
雨漏りを放置するとどうなる?
「雨が降る時に水が落ちてくるだけだから我慢しよう」と考えていませんか。
雨漏りは放置しておくと、水が落ちてくる以外にも被害が広がってしまいます。
ここでは、雨漏りを放置した後の被害について解説していきます。
木材が腐る
最も深刻な被害は、建物の木材が腐ることです。
木材が腐ると建物の強度が落ちてしまい、耐震性が低くなってしまいます。
酷くなると床や天井が抜けて、怪我をしてしまう恐れがあります。
さらに木材が腐ってしまうと、カビや細菌が繁殖しやすくなります。
カビや細菌を吸い込むとアレルギーや気管支喘息の原因となり、健康に被害が出る恐れもあります。
シロアリが発生してしまう
シロアリは、湿った木材が好物です。
雨漏りを放置しておくと家屋の木材がどんどん湿ってしまうため、シロアリが発生しやすくなります。
シロアリは、木材をどんどん侵食していきます。
木材が侵食されると建物の耐震性が低くなり、地震の際に被害が大きくなる可能性が高いです。
また基礎や土台が侵食されると、建物が倒壊してしまう恐れもあります。
漏電する
雨漏りを放置しておくと、コンセントボックスや配線が濡れて漏電する恐れがあります。
漏電すると火花が飛び散り、周りのホコリなどに引火して火災になるケースがあります。
火災を防ぐためにも、雨漏りはすぐに対処しなければいけません。
修理費用が高くなる
雨漏りは屋根や外壁といった箇所が原因であることが多いため、業者に修理を依頼しなければいけません。
雨漏りを放置して修理箇所が多くなると、修理費用が高くなります。
もしシロアリが発生すれば、駆除業者への費用も必要となるでしょう。
雨漏り修理は業者に依頼するのがおすすめ
雨漏りを放置しておくと、家屋の木材がどんどん腐ってしまいます。
また漏電した場合は、火災に繋がってしまうこともあります。
そのため雨漏りの原因を特定したら、速やかに修理しなければいけません。
ただし屋根や天窓の修理は、素人では高い場所での作業は危険が伴います。
また外壁やベランダ、サッシといった箇所を修理するには、専門的な知識が必要です。
雨漏り修理は自分で行わずに、専門の業者へ依頼することをおすすめします。
雨漏りの修理費用を安く抑えるコツとは?
雨漏りの修理を依頼するのであれば、なるべく費用を安く抑えたいですよね。
ここでは、費用を抑えるコツをご紹介します。
複数の業者から見積もりをとる
1社だけではなく、複数の業者から見積もりを取りましょう。
複数の業者から見積もりをとることで、おおよその相場が分かります。
さらに明細を見れば、どういった工事にどのくらいの費用がかかるかを把握できます。
複数の見積もりを見比べて、費用が安く信頼できる業者かどうかを確認しましょう。
火災保険を使用する
火災保険は、火事だけに適用される保険だと思っていませんか。
実は「風災・ひょう災・雪災」のいずれかの被害であれば、屋根の修理も火災保険の対象となります。
例えば台風で瓦が飛んでしまって雨漏りが発生した場合、火災保険が適用されます。
火災保険を使用すれば、支払う費用を抑えられるでしょう。
ただし火災保険の適用には、いくつかの条件があります。
申請する前に、条件を満たしていることを確認しておきましょう。
なるべく早く依頼する
雨漏りが発生したら、すぐ業者へ依頼しましょう。
依頼が遅くなるほど被害が広がってしまい、修理箇所が多くなってしまうためです。
修理箇所が多いほど、修理費用は高額になってしまいます。
修理費用を抑えるためには、雨漏りを発見後、すぐに業者へ依頼するようにしましょう。
雨漏りの修理業者を選ぶポイント
初めて雨漏りの修理を頼む場合、どの業者に依頼するか迷うことでしょう。
ここでは、業者を選ぶ4つのポイントをお伝えします。
実績があるか
業者のホームページを見て、実績があるかを確認しましょう。
写真付きの施工実績が記載されていれば、しっかりとした実績のある業者だと言えます。
逆にホームページが無かったり、Googleマップで住所を調べても実店舗がない場合は要注意です。
実態がわからない店舗では、どういった施工をしてくれるか分からないことがあるため、注意しましょう。
建築業許可を取得しているか
建築業許可を取得しているかを確認するのもひとつの手です。
建築業の管理責任者や専任の技術者がいる会社は、建築業許可を取得しています。
ホームページがあれば、会社概要のページに建築業許可番号を記載している業者が多いので、事前に確認してみましょう。
細部まで調査してくれるか
雨漏りの修理を依頼して、再発してしまったというケースは少なくありません。
再発してしまう場合は、そもそも原因をきちんと特定できていないことが多いです。
雨漏りを直すためには、事前調査で細部まで確認することが大切です。
調査は屋根や外壁、窓といった家の全体を調査するため、最低でも30分はかかります。
数分程度で調査が終わってしまう業者は、きちんと調査していないのかもしれません。
依頼をする場合は、丁寧に細部まで調査してくれる業者にお願いしましょう。
地元密着型の業者か
もし雨漏りが発生したら、すぐに駆けつけてほしいと思う方は多いでしょう。
特に梅雨や台風の時期であれば、早めに修理してもらいたいと考えるのではないでしょうか。
地元密着型の業者であれば、迅速に対応してもらえます。
屋根や天窓といった自分で応急処置をするのが難しい場所でも、すぐに駆けつけてくれるでしょう。
雨漏りの修理を依頼するのであれば、自宅から近い地元の業者へ依頼することをおすすめします。
仙台の屋根修理業者「菊地板金工業」の仙台市若林区での実績
施工内容 | 2階屋根漏水部修繕工事 |
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施工前のお悩み | 押し入れの雨漏りを止めたい。 |
施工後のお客様の声 | 雨漏りが無くなり、安心している。 |
施工期間 | 令和5年11月9日~11月9日(1日間) |
築年数 | 49年 |
施工費用 | 6万円(税別) |
使用材料 | 高耐候シーリング |
まとめ
雨漏りを放置しておくと、木材が腐ったり漏電したりする二次被害に繋がります。
二次災害を避けるためには、早急な応急処置が必要です。
バケツや雑巾を上手に使って、雨漏りの被害が広がらないようにしましょう。
雨漏りの原因は、屋根や天窓であることが多いです。
高い場所は危険を伴うことから、素人が修理するのは難しいと言われています。
応急処置をした後は、なるべく早く業者へ修理を依頼しましょう。