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雨漏りの点検方法とは?チェックポイントや業者へ依頼する場合の費用相場について

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雨漏りの点検方法とは?チェックポイントや業者へ依頼する場合の費用相場について

自宅で雨漏りしたら、すぐに原因を突き止めて修理すべきです。

しかし、「どうやって雨漏りを見つければいいの?」「雨漏りの修理費用っていくらかかるんだろう?」と不安に感じる方もいるでしょう。

そこで本記事では、雨漏りの点検方法や業者へ依頼する場合の費用相場について解説します。

雨漏り修理前にチェックすべきポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

雨漏りが発生する原因

雨漏りの主な原因は、屋根や外壁のひび割れ、経年劣化、防水層の損傷、詰まった雨樋、不適切な施工、突発的な台風や強風による損傷などです。

これらの要因により、建物の外壁や屋根から雨水が侵入し、室内に水が浸透することで雨漏りが発生します。

ただし、素人では雨漏りしている箇所を特定するのは難しいです。

そのため、雨漏りを修理する際は、専門業者に依頼するようにしましょう。

雨漏りの点検方法

雨漏りの点検方法

続いて、業者による雨漏りの点検方法を紹介します。

  • 散水調査
  • ガス調査
  • 電気抵抗調査
  • 赤外線(サーモグラフィー)調査
  • 発光(発光塗料)調査

見慣れない用語もあると思いますので、一つずつ丁寧に解説します。

散水調査

散水調査は、問題のある箇所へ直接水を撒き、雨漏りの原因を探る方法です。

まず、建物の屋根や外壁に対して、ホースやスプリンクラーを使用し人工的に雨を降らせます。

専門業者は、屋根や外壁の各部位を水で濡らし、室内の天井や壁の状態を注意深く観察するのです。

特に、屋根の継ぎ目や換気口、煙突周り、樋の接続部など、水が侵入しやすい部分に注意を払います。

一般的に、散水調査には2時間〜3時間かかり、条件によっては1日がかりになることもあるでしょう。

この調査方法の利点は、実際の雨と同じような状況を再現できるため、漏水箇所を比較的正確に特定できることです。

ただし、常に100%の精度で原因を特定できるわけではないため、他の調査方法と組み合わせて行うこともあります。

ガス調査

雨漏り点検では、ガスを使用することもあります。

この方法では、人体に悪影響のない炭酸ガスやヘリウムガスなどを使用して、建物の隙間や亀裂を通る空気の流れを検出します。

調査の手順は、まず建物の室内を密閉し、微量のガスを屋根裏や壁の中に注入します。

このガスは、非常に微小な粒子で構成されており、わずかな隙間も通過できるのが特徴です。

ガスが侵入する経路を赤外線ガス検知器で追跡し、雨水が侵入する可能性のある箇所を特定します。

ガス調査の大きな利点は、目視では発見困難な微細な隙間を検出できることです。

特に、屋根や外壁の表面からは判断できない内部の経路を明らかにできます。

ただし、ガスを注入するための機械を搬入するため、広めの作業スペースが必要です。

さらに、調査費用も割高になる傾向があります。

電気抵抗調査

雨漏り点検には、電気を使用する方法もあります。

この調査では、専門の電気抵抗測定器を使用して、壁や天井の含水率を精密に測定します。

電気抵抗調査は、水分を含んだ建材は電気を通しやすくなるという特性を利用しているのが特徴です。

測定器の電極を壁や天井に接触させ、電気抵抗値を測定することで、水分の存在と分布を推定できます。

この方法の利点は、建物を傷つけることなく調査できる点です。

目視では分からない内部の微細な水分侵入も検出可能で、早期の雨漏り対策に役立つでしょう。

ただし、鉄骨造などの鉄を多く使用している建物は、鉄そのものが電気を通す性質があります。

そのため、雨漏り箇所を特定するのは難しくなります。

赤外線(サーモグラフィー)調査

赤外線(サーモグラフィー)調査は、温度差を利用して建物内部の水分侵入箇所を特定する方法です。

赤外線カメラを使用し、建物の表面温度を詳細に可視化することで、水分や断熱性の異常を検出します。

水分を含んだ部分は乾燥した部分と比べて、温度が低くなります。

この温度変化を赤外線カメラで捉え、雨漏りしている箇所を特定するのです。

赤外線(サーモグラフィー)調査の最大の利点は、建物を傷めずに広範囲を短時間で調査できる点です。

建物に物理的な負荷をかけずに、内部の状態を詳細に把握できます。

特に、天井裏や壁内部の状況を正確に診断できるため、早期の雨漏り対策に極めて有効です。

発光(発光塗料)調査

発光調査は、特殊な発光塗料を使用して雨漏りの経路を追跡する調査方法です。

この方法は、非常に微細な亀裂や隙間を特定するのに適しています。

調査の手順は、まず建物の外部に特殊な発光塗料を塗布します。

この塗料は通常、水に溶けやすく、わずかな隙間も通過できる性質があります。

その後、室内側から紫外線ライト(ブラックライト)を照射すると、塗料が通過した経路が光り可視化されます。

これにより、雨水が侵入する微細な経路を正確に特定できるのです。

発光調査の特徴は、通常の目視や他の調査方法では発見困難な極めて小さな隙間も検出できる点です。

特に、建物の経年劣化による微細な亀裂の特定に有効な調査方法となります。

また、使用される発光塗料は無色透明なため、ブラックライトを当てない限り光りません。

そのため、調査後も何も気にせず、通常通りに生活できます。

雨漏り点検の費用相場

雨漏り点検の費用相場は、以下の通りです。

点検方法費用相場
目視調査0万円〜3万円
散水調査5万円〜35万円
ガス調査15万円〜35万円
電気抵抗調査3万円〜10万円
赤外線(サーモグラフィー)調査2万円〜50万円
発光(発光塗料)調査5万円〜25万円

目視調査だけであれば、点検費用を3万円程度に抑えられます。

しかし、他の点検方法を組み合わせて行うと、雨漏りの点検費用は3万円〜50万円程度になるでしょう。

点検業者へ見積もりを取った際に、50万円よりもはるかにオーバーする場合は、その点検業者へ詳細を確認するようにしましょう。

雨漏り点検業者と修理業者の選定ポイント

雨漏り点検業者と修理業者の選定ポイント

ここからは、雨漏り点検業者と修理業者の選定ポイントを解説します。

  • 点検記録を残してくれる
  • 口コミ・評判が良い
  • アフタフォローがしっかりしている

上記のような特徴がある業者を選んでください。

点検記録を残してくれる

点検記録を適切に残す業者を選ぶことは、雨漏り修理の品質と透明性を確保する上で非常に重要です。

優れた業者は、詳細な点検報告書を提供し、調査の過程や発見した損傷箇所、修理方法、使用した材料などを具体的に記録します。

良質な点検記録には、写真や図面を含む詳細な点検結果が記載されています。

雨漏りの原因や劣化の程度、推奨される修理方法、見積もり、修理後の予防策などを明確に記載している業者は、信頼できるでしょう。

さらに、信頼できる業者は、点検から修理、アフターフォローまでの全プロセスを時系列で記録してくれます。

点検記録の詳細さと正確さは、業者の専門性と信頼性を示す重要な指標となるのです。

口コミ・評判が良い

口コミや評判は、雨漏り修理業者を選ぶ上で最も信頼できる情報源の一つです。

インターネット上のレビューサイト、地域のコミュニティフォーラム、知人の推薦など、さまざまな情報源から業者の評判を確認しましょう。

良い評判を持つ業者は、顧客満足度が高く、専門性、迅速な対応、丁寧な作業、適正な価格設定などの点で高い評価を得ています。

特に、長期的な修理の効果や、予防的なアドバイスの質、コミュニケーションの良さなどが高く評価されます。

また、口コミを確認する際は、単に高評価の数だけでなく、具体的な評価内容にも注目すべきです。

詳細な体験談、修理の質、対応の丁寧さ、予期せぬ問題への対処能力などを総合的に判断してください。

ただし、「お客様のコメント」のみで「施工事例」などが記されていない口コミ・評判には気をつけましょう。

口コミ・評判は、業者を選ぶ際の重要な判断材料です。

しかし、中には嘘が含まれている可能性もあります。

お客様のコメントと併せて、施工事例などをしっかりと記載してある口コミ・評判を参考にしましょう。

アフターフォローがしっかりしている

アフターフォローの充実は、雨漏り修理業者を選ぶ点で非常に重要です。

優れた業者は、修理後も継続的なサポートと保証を提供します。

質の高いアフターフォローには、数年に渡る修理保証、定期的な無料点検、応急的な修理対応などが含まれます。

例えば、以下のような対応が該当します。

  • 修理後1〜2年間は、無償で追加の点検や小規模な補修をする
  • 24時間緊急対応サービスを提供する
  • 季節ごとの点検プランを用意する

また、アフターフォローの充実は、単なる修理後のサポートだけでなく、予防的なアドバイスや長期的なメンテナンス計画の提案も含みます。

業者が雨漏りの根本的な原因を理解し、将来的な問題を未然に防ぐための具体的な提案ができるかどうかも重要な判断材料となるでしょう。

顧客との継続的な信頼関係を重視し、専門的かつ誠実なコミュニケーションを提供する業者を選ぶのがおすすめです。

雨漏り修理前にチェックすべきこと

雨漏り修理前にチェックすべきことは、「火災保険」と「住宅瑕疵担保責任保険」です。

場合によっては、「火災保険」と「住宅瑕疵担保責任保険」を使って、無料で雨漏り修理できるかもしれません。

それぞれの保険の詳細は、以下の通りです。

火災保険火災保険は、火災だけでなく、台風や地震、落雷、水災などによる建物や家財への損害を補償する保険です。
雨漏りによる損傷も、保険の種類や契約内容によっては補償対象となることがあります。
住宅瑕疵担保責任保険住宅瑕疵担保責任保険は、住宅の建築時に発生する可能性のある構造上の欠陥や瑕疵を保証する保険です。
新築住宅の建設時に、施工者が加入することが義務付けられており、住宅の基本的な構造部分に重大な欠陥があった場合に、修理や補償の費用をカバーします。
通常、10年間の保証期間があります。

自然災害が原因で発生した雨漏りは、「火災保険」が利用できます。

また、ハウスメーカーなどの施工業者による施工不良が原因で発生した雨漏りは、「住宅瑕疵担保責任保険」が利用できます。

雨漏り修理を依頼する前に、それぞれの保険内容を確認しておきましょう。

雨漏りを放置するのは危険

雨漏りを放置するのは危険なため、絶対に避けましょう。

具体的には、以下のようなトラブルが発生します。

  • 住宅の木材に雨水が染み、脆くなっていく
  • 金属部分が錆び、建物の倒壊リスクが上がる
  • 湿気によって、カビやシロアリが発生する
  • 漏電により火災が発生する危険がある

木材は2週間以上湿った状態でいると、腐朽菌が増加し、シロアリの被害を発生させる要因となります。

雨漏りを放置すると家の寿命が短くなるため、雨漏りを発見した際は、できるだけ早めに業者へ修理依頼してください。

自分でできる雨漏り点検方法

自分でできる雨漏り点検方法

ここからは、自宅でできる雨漏り点検方法を紹介します。

決して屋根には登らず、安全な場所からチェックしてみてください。

具体的なチェック項目は、以下の通りです。

  • 屋根材がずれていないか
  • 屋根にコケや草が生えていないか
  • 板金が錆びていないか
  • 板金がずれたり、浮いたりしていないか
  • 雨どいにゴミが溜まっていないか
  • 外壁にひびや剥がれがないか
  • 極端に変色していないか
  • 天井やサッシ周りが不自然に湿っていないか
  • 壁や天井のクロスが剥がれたり浮いたりしていないか
  • 室内がカビ臭くないか
  • クローゼットがカビ臭くないか
  • 屋根裏や床下にカビや腐食がないか

もし一つでも当てはまることがあれば、早めに業者へ点検依頼をしてください。

雨漏りの応急処置グッズ

雨漏りの応急処置グッズ

続いて、雨漏りの応急処置グッズを紹介します。

いつ発生するか分からない雨漏りに備えて、以下のグッズを用意しておきましょう。

グッズ説明
バケツ雨漏りの水を受け止めるためのグッズです。
大きめのバケツを天井や壁から落ちる水滴の直下に置くことで、床や家財への水害を最小限に抑えられます。
複数のバケツを活用すれば、広範囲の雨漏りにも対応できます。
雑巾漏れた水の拭き取りに最適なグッズです。
吸水性の高い雑巾は、床や壁の水分をすばやく吸収し、カビや湿気の発生を防ぐことができます。
こまめに絞りながら使用することで、濡れた場所を素早く乾燥させ、二次的な水害を防止する役割があります。
吸水シート超高吸水性の特殊シートで、大量の水を短時間で吸収できます。
床や壁の水濡れに対して効果的で、通常の雑巾よりも広範囲かつ迅速に水分を吸収します。
使い捨てタイプが多く、衛生的で手軽に水処理ができるため、緊急時の雨漏り対策に適しています。
ブルーシート屋外からの雨漏り防止に最適なグッズです。
屋根や壁の亀裂部分に被せることで、雨水の侵入を一時的に遮断できます。
風や雨に強い素材で、釘やロープで固定すれば、応急的な防水対策として機能します。
本格的な修理までの応急処置として有効です。
防水テープ小規模な亀裂や隙間をすばやく塞ぐことができる便利なグッズです。
屋根や壁の微細な隙間に貼り付けることで、一時的に雨水の侵入を防ぎます。
耐水性が高く、屋外でも使用可能なため、緊急時の応急処置として即座に活用できます。
コーキング材隙間や亀裂を埋めるシール材で、長期的な防水対策に適しています。
外壁や窓枠、配管周りの隙間を埋めることで、雨水の侵入を防止できます。
補修スプレー小規模な破損個所を簡単に補修できる万能スプレーです。
屋根や外壁のヒビや亀裂に直接吹き付けることで、即座に防水効果を発揮します。
雨や湿気を防ぐ特殊な成分が含まれているため、緊急時の応急処置に適しています。

上記のグッズは、ホームセンターなどで購入できるため、事前に用意しておきましょう。

雨漏り点検でよくある質問

最後に、雨漏り点検でよくある質問を解説します。

雨漏り点検にかかる時間は?

雨漏り点検にかかる時間は、平均2時間~半日程度かかります。

雨漏り原因箇所が複数ある場合は、点検時間が長くかかるため、時間に余裕のある日に点検依頼するのがおすすめです。

雨の日でも雨漏り点検は可能?

雨の日は、雨漏り点検ができません。

なぜなら、雨に打たれていると、どこから雨水が侵入しているか分かりづらいからです。

雨漏り点検は、雨が降っていない日に依頼しましょう。

雨漏り点検の際に作業員は室内へ入る?

雨漏り点検の際に、作業員は室内と屋外を行き来します。

そのため、点検当日は外出せずに、家に居るようにしましょう。

まとめ

本記事では、雨漏りの点検方法と業者へ依頼する場合の費用相場について解説しました。

業者による雨漏りの点検方法は、以下の通りです。

  • 散水調査
  • ガス調査
  • 電気抵抗調査
  • 赤外線(サーモグラフィー)調査
  • 発光(発光塗料)調査

また、業者へ依頼した際の雨漏りの点検費用は、3万円〜50万円程度となっています。

3社〜5社程度の業者から見積もりを取っておくと、大体の修理費用を把握できるため、おすすめです。

この記事の監修者

株式会社菊地板金工業、代表取締役、菊地社長

菊地正秀

株式会社菊地板金工業 代表取締役

宮城県仙台市出身、屋根・外壁板金工事歴30年

18歳から建築工事にはじまり、屋根、外壁工事や水道、基礎工事と建設業の様々な分野で、幅広い知識と現場経験を習得。
建物の主要構造物となる『屋根』において金属板金を自由自在に施工する奥深さに魅力を感じ、25歳で屋根工事を専門とする一人親方として、独立。
平成23年に株式会社菊地板金工業を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。
以上の経験をもとに、リフォームのトラブルを回避できる情報を、「失敗ゼロ!屋根・外壁工事研究会」として、皆様に発信している。