車を雨や風、夏の強い日差しから守ってくれるカーポート。
そんなカーポートが破損していると、大切な車に傷がついてしまうかもしれません。
ここでは、修理をする際に適切な対応が取れるよう、カーポートの屋根修理費用と修理業者の選び方についてご紹介します。
Contents
カーポートが壊れる原因
そもそも、カーポートが壊れる原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は3つのパターンに分けてご紹介します。
1.経年劣化
同じカーポートを長期間使用していると、経年劣化により屋根が破損する場合があります。
カーポートを設置する前には、屋根材の耐用年数を確認しておきましょう。
あらかじめ耐用年数を確認しておくことで、大きな破損が見られる前に修理をすることが可能となります。
2.不慮の事故
どこからか物が飛んできたり、2階から物を落としてしまったりと不慮の事故により破損してしまうケースもあります。
このような事故があった場合は、このあとご紹介する内容を確認し、落ち着いて対応するようにしましょう。
3.自然災害
台風などの強い雨風や雪によって、屋根にヒビが入ってしまうことがあるかもしれません。
小さなヒビだから大丈夫だと安心せずに、できるだけ早めにカーポートの修理を検討しましょう。
カーポートの修理にかかる費用
実際に修理を依頼する際に気になるのが、やはり修理費用ではないでしょうか。
業者により値段は異なりますが、ここでは修理費用の相場についてご紹介します。
1.屋根(パネル/波板)の修理・交換
屋根に使用されるのは、ポリカ材や塩ビ材などが多いです。
使用する材質により修理費用が異なりますが、1枚あたり約1.3万円~3.5万円が相場となっています。
修理する範囲が狭ければ、パネルを1枚交換すれば大丈夫です。
しかし、修理する範囲が広い場合はカーポート全体を交換した方が結果的に安くなるかもしれません。
修理業者とよく相談し、一部を修理するべきか全体を交換するべきかを判断しましょう。
2.アルミサッシ枠の修理・交換
アルミサッシ枠のみの交換であれば、1.5万円程度で収まります。
ただし、交換するパーツが生産終了している場合は、カーポート全体を交換しなければなりません。
その際の修理費用は、20万円前後掛かってしまいます。
3.支柱の修理・交換
支柱を修理する際には、一度屋根を取り外し、支柱の根元を掘る必要があります。
もちろん施工後は、掘り起こした地面を元通りにして屋根を設置しなければなりません。
そのため、支柱の修理費用は約7万円~18万円が相場です。
4.カーポート全体の交換
もし、設置から10年〜15年程度経過している場合は、カーポート全体の交換を一つの選択肢として頭に入れておきましょう。
勿体ないからと劣化部分のみを修理しても、数年後にまた別の場所を修理する必要が出てくるかもしれません。
そのため、10年以上設置しているカーポートは一度業者に劣化の程度を確認してもらい、全体を交換すべきか検討してもらいましょう。
ちなみにカーポートを新しく設置する場合の相場は、1台用なら20万円~35万円、2台用なら35万円~70万円程です。
カーポートの修理業者とは?
カーポートの修理をしてくれる業者は大きく3つに分かれます。
それぞれのメリットとデメリットを、詳しくご紹介します。
修理業者を選ぶ際の参考にしてみてください。
1.カーポートメーカー
設置したカーポートメーカーに修理を依頼することが可能です。
自分で業者を探すのが苦手だったり、よく分からない業者に依頼するのが不安だという方には、メーカーをおすすめします。
カーポートメーカーのメリットは、アフターケアが充実しており純正品を使用して修理をしてくれる点です。
デメリットは、コストと時間がかかってしまうという点です。
カーポートメーカーは、修理をする際に下請け業者に依頼する場合があり、コストが余分に掛かります。
また、純正品を取り寄せるまでに時間がかかってしまうこともあるため、すぐに修理を依頼したい場合には別の業者を検討しても良いかもしれません。
2.ハウスメーカーやホームセンター
ハウスメーカーやホームセンターは全国どこにでもあるのがメリットです。
大手企業が多いため、気軽に安心して修理を依頼することができます。
しかし、ハウスメーカーやホームセンターなどのリフォーム会社は、修理を下請け業者に依頼することが一般的です。
そのため、余計なコストが掛かってしまうかもしれません。
また、ある程度住宅の修理ができるレベルの下請け業者が修理を担当することもあるため、修理品質が安定していないこともデメリットとして挙げられます。
3.地元の板金業者
板金業者の専門分野の一つに、カーポートの屋根の修理が含まれます。
修理品質が高く安心して依頼できることがメリットです。
一方、デメリットは業者選びが難しいことが挙げられます。
地元の板金業者は広告を出していない場合が多いため、インターネットを使用するのが苦手な方は自力で優良な板金業者を探すことが少し難しいかもしれません。
修理依頼をする前にすべきこと
ここからは、実際に修理依頼をする前に準備しておくべきことをご紹介します。
修理をスムーズに進めるために必要なため、必ずチェックしておきましょう。
カーポートの破損状況
まずは、カーポートのどの部分がどれくらい破損しているかを確認しましょう。
事前に確認しておくことで、業者に依頼する際にスムーズにやり取りができます。
また、カーポートの修理が初めてではない場合は、いつ・どこを修理したのかも事前に修理業者に伝えておくと良いです。
いつ設置したか
カーポート屋根を設置してから何年経過したのかをあらかじめ確認しておきましょう。
業者が修理をする際の参考できるため、修理をより安全に進めることができます。
屋根の素材
事前に屋根の素材を確認しておくと、業者が修理のイメージを固めやすいです。
波板の素材には、トタン・ポリカーボネート・ガルバリウム鋼板・塩化ビニル樹脂など様々あります。
現在は、ポリカーボネートとガルバリウム鋼板がカーポートの屋根材として使用されていることが多いです。
ポリカーボネートの特徴は、耐衝撃性や耐紫外線などが高いことが挙げられます。
耐用年数は約10年で、安価な波板の6尺の単価は1,500円~3,500円程です。
ガルバリウム鋼板の特徴は、耐熱性に優れておりサビにくいことが挙げられます。
耐用年数は約15年で6尺の単価は2,000円〜4,000円程となっています。
修理業者の選び方
カーポートの屋根を修理してくれる業者は、カーポートメーカー・ハウスメーカーやホームセンター・地元の板金業者の3つがあります。
どの修理業者にしようか悩んだ際には、以下のポイントを参考にしてみてください。
見積もりを比較する
最初から1つの業者を選ぶのではなく、複数の業者に見積もりをしてもらいましょう。
相見積もりをすることで、修理の適正価格が分かります。
また、見積もりの内容を細かく記載している業者は安心して修理を任せて良いと言えます。
アフターサービスや保証の確認
良い業者の特徴として、アフターサービスや保証が充実していることが挙げられます。
アフターサービスが不十分な業者に修理を依頼してしまうと、修理後にトラブルになりやすいので注意してください。
スタッフの対応
こちらから質問をした際に、丁寧に対応してくれる業者は信用できます。
修理を依頼する際には、工事の説明を分かりやすく説明してくれるかどうかを確認しましょう。
口コミの確認
実際に依頼したことがある人が周囲にいる場合は、その時の対応を事前に聞いておきましょう。
他にも、インターネットで口コミを検索しておくことも大切です。
カーポートの修理費用を節約する方法
カーポートの屋根の修理をする際には、できるだけ費用を抑えたいところです。
ここからは、修理費用を節約する方法をいくつかご紹介します。
メンテナンスを行う
日々のメンテナンスを行うことで、破損していることにいち早く気づくことができます。
破損が軽度な場合は、費用を抑えて修理をすることができるでしょう。
基礎工事を行う
土台に問題がある場合は、カーポートがすぐに傾いてしまうリスクがあります。
土台から修理することで、その上に設置するカーポートの安定性が増すため余計な修理費用を支払わずに済むでしょう。
居住地の環境に合う製品を選択する
カーポートの全体を交換する場合には、居住地の環境に合わせた製品を選択しましょう。
積雪量が多かったり、強風の影響が受けやすい地域に住んでいる場合は、柱が両側にある「両側支持タイプ」やガルバリウム鋼板などのスチール折板のカーポートを選ぶと安心です。
また近くに海がある家の場合は、サビにくいガルバリウム鋼板などのアルミ製のカーポートを選択すると良いでしょう。
自分でDIYをする
破損状況によっては、業者に頼まずにご自身で修理することも可能です。
しかし、高所での作業になるため決して無理はしないようにしましょう。
自分でDIYする際に必要な物品とその費用は以下の通りです。
物品 | 値段 |
---|---|
ポリカーボネート(屋根材) | 約10000円 |
電動ドリル | 約15,000円 |
脚立 | 約8,000円 |
接着剤 | 約1000円 |
コーキング剤 | 約800円 |
修理をしていると、他にも必要な物品が出てくる可能性もあります。
カーポート修理は火災保険が適用される?
破損原因や破損状況により、カーポート修理に火災保険が適用されます。
火災保険が適用できる条件は以下の3つです。
- 自然災害によるもの
- 修理費用が20万円を超える
- 破損してから3年以内である
自然災害によるもの
台風による強風や、雪崩・豪雪、雹によるものは火災保険の対象となります。
ここでいう強風とは最大瞬間風速が20メートル以上のものです。
修理費用が20万円を超える
現在の火災保険のほとんどは、修理費用が20万円を超えた場合に適用されます。
しかし、保険会社により設定金額が異なる場合もあるため、事前に問い合わせておくことようにしましょう。
破損してから3年以内である
実は、破損してから3年以上が経過してしまうと火災保険が適用されません。
破損に気づいた場合は、早めに修理依頼をして保険の申請をするようにしましょう。
仙台の屋根修理業者「仙臺屋根屋」の仙台市泉区での実績
施工内容 | カーポート屋根鋼管工事 |
---|---|
施工前のお悩み | 落下物により割れたため、すべて張り替えたい。 |
施工後のお客様の声 | 割れやすい素材のアクリル板からポリカーボネート板に交換したため長持ちすると思う。 |
施工期間 | 令和5年4月15日~4月22日(7日間) |
築年数 | 33年 |
施工費用 | 12万円(税別) |
㎡数 | 20㎡ |
使用材料 | ポリカーボネート板厚み2mm |
まとめ
今回は、カーポートの屋根修理費用と修理業者の選び方についてご紹介しました。
カーポートは車を守るために必要不可欠なアイテムです。
カーポートが破損してしまった場合には、今回の記事を参考にして早めに修理するようにしましょう。